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今週の演劇 5月8日-11日 [公演情報]

「フルハウス」(東京グローブ座、新大久保) 5月8日

【内容】4人の若者があやしげな山荘を舞台にゆるく激しく繰り広げる密室系4人芝居。摩訶不思議な青春コメディ!

作・演出:村上大樹(拙者ムニエル)
キャスト:山下翔央 風間俊介 米花剛史 町田慎吾
会場:東京グローブ座(新大久保)
公演期間:2008年5月2日(金)~5月11日(日)
チケット料金:S席 8,000円 / A席 7,000円 / B席 5,000円 (全席指定・税込)
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 風間俊介くんの舞台を初めて観に行きました。
 劇場でプログラムを見るまで、作・演出が村上大樹さんとは知りませんでしたが、村上さんの作品を拝見するのは、一昨年暮れの「私がオバさんになってる!?」、昨年春の「OUT OF ORDER ~偉人伝心~」以来、1年ぶりです。時の流れの中で、タイムマシンで冒険するような雰囲気のコメディでございました。

 最年少の山下翔央くんは、他の3人に比べて、かなり若いのですが、事実上、主役と言ってよい働きでした。今まで、あまり注目していませんでしたが、なかなか良い演技をする役者さんでありました。
 風間俊介くんも、まずまずでありました。

 米花剛史くんと町田慎吾くんの舞台を観るのは、昨年のMAが4人揃った「サバイバル☆アイランド」以来ですが、年齢を考えると、前途多難という感じが致しました。昨年の「DREAM BOYS」での「MAみたいになりたくない!」(屋良)、「MAってなんだ?」(亀梨)の台詞がますますリアルに感じられてしまうのでありました。

 開演直前、ジャニーズのメンバーが入ってきて、後ろの方の席に座ったようだが、すぐに暗くなって、誰だかよく分からなかった。開演直後まで、女の子がキャーキャー騒いでいたから、それなりに有名な人だったのか?


TRASHMASTERS vol.12公演「beyond the document ビヨンドザドキュメント~渇望と裁き」(下北沢駅前劇場、下北沢) 5月10日

【あらすじ】
 近年、地球温暖化により中国やオーストラリアでは深刻な水不足が問題となっている。十数年後の世界では、中国は産業国としての地位を確固たるものにする一方で、水の汚染は更に進み、地球温暖化による海水の上昇問題も深刻化してきた。幸いなことに日本には雨季があり、必要な水の確保が十分になされている国家であった・・・。
 舞台は十数年後、水を国家が管理するようになった時代、水管理を担う国家機関の中枢部、オペレーションセンターでの出来事・・・。
 水を背景とした政治的国家間の対立と野望、更にはその人種を超えた人間同士の論理観と本質を問う、サスペンス調の群像人間ドラマ。

●出演者:カゴシマジロー/ひわだこういち/吹上タツヒロ/龍座/夏生ゆうな/阿部薫/森豪士/ハカセ/屋良学/松本永倫子/乙黒史誠/星野卓誠/祖父江唯/川崎初夏/岩尾万太郎
●作・演出:中津留章仁
●会場:下北沢駅前劇場
●日程:2008年5/9(金)~5/18(日)(全13ステージ)
●料金:前売り3,800円 当日4,000円 (全席指定)
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 プラスイズム第5回公演「PLUSTICISM」で、作・演出を担当した中津留章仁さんの本公演です。元Z団の乙黒史誠さんも警備員の役で出演します。
 
 プラスイズムの阿部薫くんが出演するので観てきましたが、観劇前は、もっと笑える芝居かと思っていたら、意外とシリアスで驚きました。

 前半の「渇望」は、ややドロドロの人間関係とテロリストの物語。これだけでも、一つの芝居なのですが、休憩無しで、さらに物語は続き・・・。
 阿部くんは、ちょっと頭のいかれたテロリストという役です。いっちゃった感じは、本当に殺してやりたくなるぐらい、なかなか良かった。

 近年、水資源が枯渇していて、近い将来、水は石油よりも貴重になるというトピックに着目した辺り、なかなか面白い芝居だと思う。また、水需要の急速な増大で、河幅数キロの黄河さえも干上がらせてしまった中国や、干ばつに苦しむオーストラリアを取り上げるなど、国際情勢のとらえ方も的確だと思う。

 世界的な水戦争の発端がイランとアルメニアというのも面白い。中国とロシアが反米のイランを支援して、親米のアルメニアを見殺しにするのと引き替えに、アメリカが親露のキューバに侵攻することを認めさせるというシナリオも、国際政治の非情さとgive & takeを反映していて面白い。

 それにしても、架空の国名を使わず、あえて実在の名称を使う辺り、中津留さんの自信もしくは性格の反映か? イラン人辺りに中津留さんが刺されなければ、良いのだが・・・。 

 後半の「裁き」は、舞台がテロ事件から数年後の法廷に代わり、動きが乏しくて、やや単調。そして、何よりも、台詞が多い。また、テロリストの阿部くんは、前半のラストで射殺されてしまうので、出番は無し。
 法廷ドラマとしては、やや荒唐無稽なところがあり、同じ荒唐無稽なら、「HERO」の方が面白い。
 実際の法廷は、もっと単調で詰まらない。

 決して座り心地の良くない椅子で、休憩無しの2時間50分の芝居は、かなり疲れます。
 これから観劇する方は、十分に体調を整えてから、観に行きましょう。
 ある意味、役者よりも、観客の方が精神的にも、肉体的にも疲れる芝居です。


「bambino 0 ~バンビーノ・ゼロ~」(シアターアプル、新宿) 5月10日

【解説】
 新宿二丁目。不器用な生き方しかできないボーイたちのドラマを描き続けてきた『bambino』。
 シリーズ最新作は番外編ともいうべき『bambino 0』(バンビーノ・ゼロ)。
 本作ではボーイたちの語られなかった過去が次々と明かされていく。
 『bambino』の原点がここにある。

★Cast:森山栄治/岡田亮輔/伊藤陽佑/鷲尾昇/篠田光亮/寿里/Takuya/渡航輝/竹尾一真/斉藤佑介/柏進/水谷あつし
★日時:2008年5月7日(水)~5月11日(日) 計8回公演
★会場:シアターアプル
★料金:5,500円(税込・全席指定) *未就学児のご入場はご遠慮下さい。
★原作:飛川直也(『新宿二丁目ウリセン物語』河出書房新社・刊)
★構成・演出:堤 泰之
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 そろそろ、観客も飽きてくるんじゃないかと思いつつ、最近、成長著しいTakuyaくんを楽しみに観てきました。ラストのダンスシーン、中央はTakuyaくんと言うことで、まぁ、主役に近いポジションかと思います。
 ちなみに、主役は・・・水谷あつしさんでしょう。

 物語は、森山栄治くん、岡田亮輔くん、鷲尾昇くん、篠田光亮くん、柏進さんらの若かりし頃を記録したマスター(水谷あつし)の日記を新人たちが読むという形のオムニバス形式です。
 皆さん、色々と楽しいエピソードをお持ちのようです。
 店の名前、「bambino」の由来は、マスターの親友で、店の前のオーナー、板尾純一に由来するとか・・・、新事実も明らかになります。

 近々、フルヌードのPVを披露するというKimeruくんが観に来ていました。「リバース・ヒストリカ」も観に来ていたから、*pnishi*のファンなのかな?
 Kimeruくんの舞台「PIPPIN」と、夏のライブに行く予定ですが、間近に見たKimeruくんは、割と普通に、歌舞伎町辺りを歩いているお兄さんという感じでした。どういう訳か、シアターアプル周辺に屯しているホストのお兄さんは、背が低い方が多いのです。


「ルドルフ ザ・ラスト・キス」(帝国劇場、有楽町) 5月11日

【解説】
 ハプスブルク家の皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラの悲恋の物語。
 若き皇太子ルドルフは厳格なる父、皇帝フランツ・ヨーゼフとの人間的、政治的な対立に苦悩していた。妻との関係は冷え切り、周囲は彼を責め立てるばかり。自由と平等を夢見るルドルフに、ハンガリーの独立を願う勢力が接近する。オーストリアと父への反逆に与することはできないが、現状に留まることもできない。深まる苦悩のなか、唯一の救いは、皇太子の心をいやす運命の女性マリー・ヴェッツェラとの出逢いだった。しかし、道ならぬふたりの関係は、やがて謀略家である首相ターフェの知るところとなり…。

演出 宮本亜門
出演 井上芳雄 笹本玲奈 知念里奈 香寿たつき 浦井健治 岡幸二郎 畠中洋ほか
公演会場 帝国劇場
公演期間 5月6日(火)~6月1日(日)
料金 S席 \12,500/A席 \8,000/B席 \4,000
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 浦井健治さん、井上芳雄さんを観てきました。
 井上芳雄さんは今一でしたが、緑の髪の浦井健治さんがなかなか素敵でした。井上さんは、もう少し身体の動きが面白いと良いのだけど・・・。
 岡幸二郎さんと畠中洋さん、それぞれベテランらしい渋い芝居でございます。特に岡さんの迫力ある演技がなかなか面白い。


デジタルハリウッド・エンタテインメント プロデュース 青春ミステリ「ロストデイズ」(赤坂レッドシアター、赤坂見附) 5月11日

【解説】
 この輝かしい時間が、いつまでも続けばいいと思っていた…
 いつまでも続くものだと信じていた…
 僕らの青春を変えた一冊のシナリオがあり、僕らの青春を盛り上げた一つの曲があった。
 衝撃の結末と最後の最後まで目が離せないオリジナルミステリ

■日程:2008年5月9日(金)~25日(日)
■会場:赤坂レッドシアター
■演出:毛利亘宏(劇団少年社中) 
■脚本:米山和仁(劇団ホチキス) 千葉美鈴
■出演:池田竜治、三上真史、北村栄基、椿隆之、高木万平、吉田友一、植原卓也、江戸川卍丸、森大、古川悦史
■企画・プロデュース:杉田龍彦(デジタルハリウッド・エンタテインメント)
■料金:前売・当日共 5,200円(全席指定・税込)
■公式ブログ: http://lostdays08.exblog.jp/
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 三上真史くん、高木万平くん、植原卓也くんほかを観てきました。
 「beyond the document ビヨンドザドキュメント~渇望と裁き」が予想に反して、やたらとシリアスだったのに対して、こちらも予想に反して、凄まじいまでのギャグ・コメディです。
 北村栄基くんが出演した「研修医魂」や植原卓也くんが出演した「ブルーシーツ」よりも、もっと笑えます。三上真史くんが出演した「メモリーズ2」ぐらいは笑えます。
 というか、医学部も美術部も、ほとんど関係ありません。あるとすれば、裏口入学と免許の模写・偽造ぐらいか?
 とにかく、あまり深く考えずに、笑える作品です。公演時間も1時間40分と短いので、何回か足繁く通うと良いでしょう。

 客席に滝口幸広くんがいたのかな? 最前列に座っていると、後ろの方に誰が座っているのか、良く分からない。
 それにしてもキャストが豪華な割には、客の入りが悪かったなぁ・・・。日曜の公演なのに、赤坂レッドシアターが満席にならないとは・・・。
 以前、三上真史くんが客演したWAHAHA本舗の公演では、平日なのに座布団席まで出るぐらい、小さな劇場なのだけど・・・。
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minami

初めてコメントいたします!
南と申します。
いつもブログ拝見させていただいています。
私も若手の方の舞台を観に行くの凄く好きなので色々と観に行ってますが、自分が観に行けない公演等も含め管理人様の感想をいつも楽しみにしてます。

本日のバンビにはkimeruが来てたんですね。
彼は初代テニミュ青学メンバー(不二周介役)でした。
*pnish*の栄治さん・土屋さんとテニミュで共演していたので、柳浩太郎君の事故とかも含め色々あった苦難を初代メンバーで一緒に乗り越えてきたからでしょうか、テニミュ初演以来ずっと大の仲良しです。
毎回スケジュールが合えば*pnish*が出演する公演には顔を出しているようですよ。
て、このお話ご存知でしたらすみません...。

私は9日にバンビを観に行ったのですが、テニミュ比嘉中で甲斐役を代役でやっていた今井恒允君が観に来てました。
センターにいたので直ぐに分ったのですが、ちょっぴりバンビの客席に今井君が居る事にびっくりしました。

バンビは個人的に篠田君の演技が好きです。
声とかも聞き取りやすいので、私は観ていて安心できます。Takuya君に続きダンスのキレも良い気がします。

それでは長々と失礼しました。
by minami (2008-05-11 03:09) 

frhikaru

minamiさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
篠田光亮くんも、なかなか良い芝居をするので、篠田くんが出演する舞台は、だいたい観に行くようにしています。
今後とも、よろしくお願いします。
by frhikaru (2008-05-12 00:49) 

下田健一

シアターアプルでのバンビーノ、赤坂レッドのロストデイス2公演共に観劇してきましたが舞台の内容はともかく同じ意見なのですが2公演共客入りが悪く満員じゃなかった事です。ロストデイスは豪華キャスティングにも関わらす空席が目立っていたし。原因はファンを大事にしていない事に尽きます。バンビーノなんかは集客が見込めるメンバーをキャスティングせず残ったメンバーでの公演、篠田君がいなかったらどうなっていたのか。いつも満員だから主力を欠いたメンバーでやっても客は入ると主催者側は思っていたのでしょうか。客は正直です。お目当ての役者が参加していないものに足は運ばない。いくらそれがバンビーノであっても。主催者側にはファン第一で考えてもらいたいものです。
by 下田健一 (2008-05-18 11:26) 

frhikaru

下田さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

 最近4月以降、どの舞台に入っても、客の入りがあまり良くありません。
 満席だったのは、ルドビコの「義経」と鴻上さんの「グローブジャングル」、それに*pnish*の「リバース・ヒストリカ」ぐらいです。
 やはり景気が良くない中での物価上昇が響いているんでしょうか? 皆さん、財布のひもが固くなっているようです。
by frhikaru (2008-05-19 02:42) 

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