「ロストデイズ」(赤坂レッドシアター、赤阪見附) 池田竜治、三上真史、北村栄基、椿隆之、高木万平、吉田友一、植原卓也、森大、江戸川卍丸、古川悦史

　いずれ劣らぬ個性的な俳優10名を取り揃えた意欲的な作品です。
　内容はミステリと言うよりはコメディですけど・・・。

　はじめに、若い人から順に、役者紹介。

植原卓也くん(1988年6月22日生まれ)
　19歳、最年少。大阪出身なので、基本的にはコメディアン、お笑い芸人の筈だが、同じアミューズ所属の青柳塁斗くんにお笑い担当を奪われて、オタクのキャラが似合う。代表作は「ブルーシーツ」、「FROGS」。
小心者というイメージが強いが、本物は意外とそうでもないらしい。

池田竜治くん(1988年2月11日生まれ)
　20歳、植原くんと僅かの差で、最年少を逃す？　今回の舞台「ロストデイズ」では、本当は主役に相当するキャストの筈なのだが、やや役不足という感じか？
代表作は、「DEAR BOYS」。

高木万平くん(1985年10月22日生まれ)
　22歳。双子の弟である高木心平くんと共に「飛行機雲2005～DJから特攻隊へ愛を込めて～」で舞台デビュー。その後、心平くんはミュージカル「テニスの王子様」に出演。万平くんは、D-BOYSの鈴木裕樹くんとともに「獣拳戦隊ゲキレンジャー」にレギュラー出演。
　ちなみに、池田竜治くんも「飛行機雲2007～DJから特攻隊へ愛を込めて～」の経験者。

三上真史くん(1983年6月20日生まれ)
　24歳。「轟轟戦隊ボウケンジャー」にレギュラー出演した後、わざわざD-BOYSオーディションに挑戦して、ナベプロに移籍したという変わり種。よく笑う質なので、コメディが似合う。雰囲気が落ち着いた感じを与えるので、もっと年寄りのようにも思えるが、意外と若い。

吉田友一くん(1982年7月9日生まれ)
　25歳。「ライオン先生」で、俳優デビュー。この時、共演した三浦涼介くんとは今でも仲が良いので、吉田くんの舞台を観に行くと、三浦涼介くんが客席にいることがある。ちなみに、「ライオン先生」には、川野直輝くんやウエンツ瑛士くんも出演していたが、ジャニーズ・タレントが出演していなかったためか、視聴率的には今一でした。
　代表作は、「特捜戦隊デカレンジャー」だが、昨年、木村了くんの代役で、急遽出演した「スイッチを押すとき」(再演)や*pnish*の「シークレットボックス」などで、良い演技を見せている。
素朴な青年というキャラが似合い、歳の割に若く見える。

椿隆之くん(1982年6月28日生まれ)
　25歳。代表作は「仮面ライダー剣」で、元の所属はスターダストだが、色々あって、現在はラ・セッテに所属。最近は、いつも髭を生やしているが、あまり似合わない。植原くんや高木くんも細いが、それ以上に細いという印象があるのは、背が高いからか？

北村栄基くん(1981年2月3日生まれ)
　27歳。色々と活躍はしているが、正直、これと言った代表作がない、比較的マイナーな存在。「研修医魂(けんだま)」では、研修医4人組の中で、お笑いを担当。今回も、医学生4人の中では、お笑い担当か？　三上くんと北村くんのお笑いコンビは、なかなか良い。

　ここまでは、オンライン百科事典、ウィキペディアにも項目のある人達。ここからは、ややマイナーになります。

森大さん
　演出の毛利亘宏さんとともに少年社中のメンバー。基本的には、舞台芸人、お笑いタレント？

江戸川卍丸さん
　痛快無比なパトラクション？が売り物の劇団上田の座長。
　美術部学生として、森大さんとコンビを組み、医学部の三上くん＆北村くんコンビ、と対を成す存在。

古川悦史さん
　元、文学座。基本的には、真面目な舞台俳優。今回の舞台で、最年長？

【物語】

　10年前、二人の医学生が学長室に忍び込み、見付かった。一人は逃げおおせたが、もう一人は捕まって、退学処分となった。
　それから、10年、今度は美術部の学生が裏金目当てに、学長室へ忍び込もうと計画する。10年前の計画を焼き直して・・・。
　10年前、忍び込んだ医学生は、学長室で何をしていたのか？
　学長室には、何があるのか？
　10年前と現在、二つの世界・物語が舞台の上で、同時進行で繰り広げられる青春ミステリ！！！・・・ということですが、実は、ドタバタ、お笑いギャグコメディです。

　三上くんの真面目な顔でのギャクや北村くんのボケぶり、高木くんのブリッコ・キャラに植原くんのオタク･キャラ、それぞれ、なかなか楽しめます。
　池田くんも少々物足りないけど、よく頑張っています。吉田くんも「となりの守護神」の時よりも、ずっと良い。椿くんは・・・相変わらず微妙ですが、案外、良い味を出しています。

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