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映画「アシンメトリー」(渋谷Q-AX) 和田正人、荒木宏文 [映画]

監督:佐藤徹也
出演:和田正人(雨宮北斗)、荒木宏文(巽慎一郎)、佐津川愛美(北斗の恋人役)、金井勇太(慎一郎と北斗の同級生役)、志賀廣太郎(スナック「仁」のマスター役)、佐藤二朗(北斗の上司・編集長役)
製作:ビデオプランニング、2008年、日本
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 映画に先立ち、荒木宏文くんと和田正人くんの初日の舞台挨拶を観て来ました。
 「アシンメトリー(左右非対称)」というタイトルとは異なり、二人は共に黒いジャケットとパンツという出で立ちで、シンクロナイズ(同調)していました。もっとも、これはスタイリストさんの好みのようですけど・・・。
 映画のキャラのイメージに合わせれば、和田くんは着古したジーンズにTシャツかポロシャツ、荒木くんはブランドもののグレー(夏物)の高級スーツ辺りで良いかと思うのですが、どうでしょうか。

 さて、この映画は、高校の時の同級生でノンケ(ゲイでない人)のカメラマン(和田正人)に惚れてしまったゲイのお医者さん(荒木宏文)の悲恋物語です。Hなシーンはキスシーンも含めて一切ありません。和田くんや荒木くんが裸になるシーンもありません。この映画にBLものや、やおいものの要素を期待して観ると、完全に裏切られます。

 慎一郎(荒木)の馴染みのゲイバー「仁」の余りの古くささには、昭和の終わり頃ならいざ知らず、今時、あんな骨董品のようなゲイバーがあるかなぁという感じで、いささか呆れましたが、それ以外は、まぁまぁではないでしょうか。
 特に、慎一郎が北斗を馴染みのゲイバーに連れて行って、自分がゲイであることをカミングアウト(告白)する辺りは、百聞は一見に如かずという感じで、話の展開として、なかなか自然で宜しいのではないかと思います。その後の話の展開は、かなり強引ですけど。

 男に惚れられて戸惑う青年の心理や感情を和田くんは、割と良く表現していたように思います。女好き?の和田くんには、割と演じやすいキャラだったのかも知れません。
 一方、荒木くんの方は、好きだった同級生と思わぬ再会を果たし、叶わぬ恋として忘れた筈の恋心に再び火が付いてしまって悩む青年という難しい役をこなすのに、かなり苦労しているようでした。しかし、慎一郎(荒木)が風邪で寝込んでいるシーンで、北斗(和田)がいきなり部屋に見舞いに来るシーンでの色んな感情がない交ぜになった複雑な表情と演技は、なかなか良かったかと思います。
 リアルな世界では、あのシーンで、慎一郎のベッドに別の男が寝てたりするんでしょうが、この映画は真面目な純愛ものなので、そういう修羅場的なシーンはありません。

 高校生の時と、社会人になった今、二つの時を行ったり来たりしながら、同時並行で物語は進みますが、二人の姿は髪の毛の長さも含めて、全く変わりません。
 同級生だった二人が慎一郎(荒木宏文)の留学を機に離れ離れになったのが高校2年の時、北斗(和田正人)と再会した時の慎一郎が研修医の2年目とすると、ほぼ10年ぶりの再会と言ったところでしょうか。
 いくら他の撮影や舞台の都合があるとはいえ、もう少し工夫しても良かったように思います。

 最後に一言。映画の中で、研修医の慎一郎(荒木)は、かなり立派なマンションに住んでいて、貧乏な北斗(和田)が研修医って、儲かるのかと呟きますが、徳州会病院(慎一郎の研修先)からもらう研修医の給料(月20万円程度)で、あんなマンション(家賃20万円?)に住むなんてことはできません。あれは慎一郎の親が医者で、高校生の息子をアメリカ・ボストンに留学させることができるような金持ちだからこその話です。念のため。

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