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「桜 SAKURA サクラ」(前進座劇場、吉祥寺) 兼崎健太郎 齋藤ヤスカ 渡辺大輔 林野健志 手打隆盛 [演劇]

【解説】
 それぞれ映画監督が主宰する3つの劇団、劇団CORNFLAKES、劇団DOGADOGA+、劇団野良犬弾による「桜」をテーマにしたオムニバス公演です。舞台中央に樹齢数百年の満開の桜の木を配して、物語が展開します。
 第一幕は、和風の時代劇ということで、漢字の『桜』、第二幕は、洋風のメルヘンということで、アルファベットの『SAKURA』、第三幕は、現代の青春劇、主人公は漢字が書けないので、カタカナの『サクラ』となります。

【演出】 第一幕「鬼桜」 堀江慶(劇団CORNFLAKES)、第二幕「偽作・桜姫吉祥草紙」 望月六郎(劇団DOGADOGA+)、第三幕「SAKURA MEMORY TIPS」 入江悠(劇団野良犬弾)
【出演】 齋藤ヤスカ 林野健志 綿引大介 兼崎健太郎 高原知秀 渡辺大輔
 [劇団 コーンフレークス] 加藤裕月 岡優美子 手打隆盛 山形啓将 中島章博 木村里見 八木橋里紗 湯元真由 荻田丸美 吉本輝海 平吹正名 逸見宣明 五十嵐雅
 [劇団 DOGADOGA+] 戸田佳世子 浦川奈津子 黒沢美香 Kumico 松本都 草野速仁 橋口裕 奈良坂篤
 [劇団 野良犬弾] 千葉尚之 佐藤良洋 山田百次 和木亜央 神代宏人 森永雅幸 植田靖比呂 戸田悠太 深井邦彦 小島竜太 吉見麻美 藤代麻美 澤木柚季江 増田久美子 三浦麻美 木村真奈美
[DANCER] 青戸郁恵 赤岩和子 岩田香奈子 大畑佳奈恵 岡田早百合 加倉井久里朱 田辺恭子 仲里未央 中田有紀 前田絵美
【日程】 2009年3月25日(水)~31日(火)全11公演
【会場】 前進座劇場(吉祥寺駅公園口徒歩12分)
【料金】 全席指定 S席7,500円(スペシャルトーク+生写真2枚付) A席5,500円
【公式HP】 http://sai316.com/
sakura.jpg
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【コメント】
 開演間際に一幕と三幕が入れ替わったり、一幕の主演の2人、齋藤ヤスカくんと林野健志くんの配役が入れ替わったりと、幕が上がるまで何かと大変だったようです。堀江慶さんは「体感季節」の時に、パンフレットに掲載されているストーリーと全然違うストーリーで本番の舞台を上演したという前科がありますから、多分、直前まで脚本を書き換えていたのでしょう。

 さて、テニミュのキャスト人気に頼って、年度末の資金集め公演かと思いきや、各劇団とも意外と真面目に取り組んだ作品でありました。これなら、オムニバスにせず、3劇団、別々に公演しても十分に客が集まったのではないかと思います。

 公式サイトのストーリーが脚本変更により、削除されているので、以下、ストーリーと共に、それぞれの幕ごとに簡単に感想等を書いておきます。
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第一幕「鬼桜」
【作・演出】 堀江慶
【出演】 齋藤ヤスカ 林野健志 綿引大介 こんどうえみこ 劇団CORNFLAKES ほか
【物語】
 兄嫁殺しの嫌疑で死罪にされることとなった足柄(神奈川)の同心のミキスケ(斎藤ヤスカ)は、上役の与力(綿引大介)の計らいにより、罪を赦される代わりに、幕府に対する謀反人、小太郎(林野健志)の首を持って来いと命じられる。
 ミキスケは初め、妻のことよ(加藤裕月)と共に下総(千葉)へ逃げようとするが、結局、同じく罪人の主家殺し(山形啓将)や盗人(岡優美子)、それに同心(手打隆盛)らと共に、小太郎を討つことになる。
 しかし、小太郎は、この世のものではなく、ミキスケの心の奥底に棲む鬼であった・・・。
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【感想】
 身長193センチの林野健志くんがあまりに大きいので、当初の予定を逆にして、斎藤ヤスカくんがミキスケを、林野健志くんが小太郎を、それぞれ演じることになったということですが、この配役は入れ替えて正解でしょう。
 林野くんの演じる小太郎は、この世のものとは思えない感じで、とても良い。また、番傘を頭にぶつけたり、「ことよ・ジャパン」と叫んだり、お茶目なアドリブも林野くんらしくて面白い。斎藤ヤスカくんが小太郎を演じたら、多分、真面目になり過ぎると思う。
 3幕の中で、芝居としては「鬼桜」が一番面白い。
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第二幕「偽作・桜姫吉祥草紙」
【作・演出】 望月六郎
【出演】 兼崎健太郎 高原知秀 瀬名純 橋爪拓 小島竜太 村田麻衣子 植松愛 桜井ふみ 劇団DOGADOGA+ ほか
【物語】
 チビのバスガイドがバスの運転手(兼崎健太郎)に轢かれて、意識不明の重態となる。彼女は3日3晩、眠り続けている間、同じくバスガイドだった母や運転手だった父、その他、諸々の同僚らが出演する夢を見る。
 その夢には、白雪姫、シンデレラ(灰被り姫)、不思議の国のアリス、ラビット、白馬の王子(兼崎健太郎)、黒タイツの公爵Duke(瀬名純)と男爵Baron(橋爪拓)、悪魔or死神(高原知秀)、気鬱な女王様、色呆け王様らが登場し・・・。
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【感想】
 兼崎健太郎くんが白いタイツ姿で舞台を走り回ります。一人だと恥ずかしいかも知れませんが、お供の二人、瀬名純くんと橋爪拓くんも黒いタイツ姿ですから、心強いことでしょう。
 本来のおとぎ話は、意外と残酷で、エロっぽいと言うことを思い出させてくれるような、下ネタ満載、最後は、父と娘の近親相姦というハチャメチャな内容です。
 第一幕とは打って変わって、ストーリーの余りの馬鹿馬鹿しさに、呆れ返ってしまいますが、馴れる、結構、楽しめます。
 劇団DOGADOGA+の作品を観るのは初めてですが、いつもこんな調子なのでしょうか。下北沢の小劇場ならいざ知らず、前進座劇場で上演するようなレベルの作品ではないと思いますが、とにかく楽しめます。
 芝居の合間のダンスも、物語の展開との間に違和感や無理がなく、とてもスムーズな感じなのも好感が持てます。
 3幕の中で、エンターテイメントとしては「偽作・桜姫吉祥草紙」が一番楽しい。
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第三幕「SAKURA MEMORY TIPS」
【作・演出】 入江悠
【出演】 渡辺大輔 高原知秀 斉木隆行 藤沢瀬里菜 加藤純奈 石井明日香 生尾佳子 劇団野良犬弾 ほか
【物語】
 卒業以来10年振りに集まった中学の元同級生ら(渡辺大輔、増田久美子、戸田悠太ほか)が懐かしい桜の木の下に集まり、写真を撮ろうとする。
 しかし、そこには既に右翼団体の面々、三代目(千葉尚之)、支部長(吉見麻美)、若頭(高原知秀)らがいて、同じく桜の花の写真を撮ろうとしている。桜の花の写真を巡って、彼らが諍いを始めているところに、この桜の木を切って、付近一帯を開発しようという建設会社の部長(斉木隆行)らが現れる。
 元委員長のサハラ(渡辺大輔)は10年前、桜の木の幹に同級生に当てたラブレターを隠していて、それを守るために、桜の木を切ることに反対する。その心意気に共感して、右翼の面々も桜の木を守ろうと立ち上がり、最後は、建設会社の部長も転向して、桜の木は守られることになるのだが・・・。
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【感想】
 さすがに、開演から2時間が経過しての3幕目は疲れます。しかも、前2幕とは全く関係のない芝居を一から観る気力は、なかなか沸きません。
 また、桜の木が切られずに済む経緯というのも、ややご都合主義的で、現実離れしているので、ちょっと違和感があります。むしろ、隠して置いたラブレターが取り出されてしまい、春が終わって桜の花が散ったので、最後に桜の木が枯れるか、切られるかして、全3幕、一巻の終わりという大団円でも良かったように思う。どうせ、老い先短い、桜の木なのですから。
 そういう意味で、渡邊大輔くんやが高原知秀さんが頑張っている割には、やや物足りない第三幕でありました。
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スペシャルトークショー
【出演】
 27日(金)夜 齋藤ヤスカ 林野健志 綿引大介 加藤裕月 岡優美子 手打隆盛 山形啓将 村田麻衣子
 28日(土)昼 兼崎健太郎 渡辺大輔 高原知秀 千葉尚之 斉木隆行 吉見麻美 増田久美子
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【感想】
 毎回公演ごとに、有料(2,000円)のトークショーがあります。劇団CORNFLAKESの面々が登場する27日(金)夜と、劇団野良犬弾の面々が登場する28日(土)昼の2回、行ってきました。
 27日の司会は、齋藤ヤスカくんと林野健志くん28日の司会は兼崎健太郎くんと渡辺大輔くんでありました。

 27日は、司会の二人が割と旨くまとめ、すべての出演者が満遍なく喋ってくれたので、なかなか良かったのですが、28日は、司会の二人ばかりが喋る感じになってしまったのは残念でした。
 兼崎くんが劇団野良犬弾の面々と、ほとんど面識がないので、絡みにくく、話題が振りにくかったのでしょう。渡辺くん一人では、切り盛りしかねたと言うことでしょうか。

 一方、27日のメンバーは、第2幕の劇団DOGADOGA+に出演している村田麻衣子さんも「しあわせになりたい」で手打さんらと共演していますし、司会の二人も含めて、劇団CORNFLAKESの公演参加経験者ばかりだったので、全体に話がまとまったという感じでした。

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「ピューパルメモリ~Pupal Memory~」(東京芸術劇場小ホール1、池袋) 佐藤修幸 今日平 山本卓 高城元気 [演劇]

【解説】
 このキオクは記録じゃない

 「ラーバルメモリ~Larval Memory~」(幼虫の記憶)、「ピューパルメモリ~Pupal Memory~」(サナギの記憶)」、「イマーゴメモリ~Imago Memory~」(成虫の記憶)と続くSFハードボイルド活劇、インセクトメモリシリーズ~Insect memory series~の第二弾「ピューパルメモリ」は前作「ラーバルメモリ~Larval Memory~」から三年後の世界。

 血液を流れる記憶装置(ラーバルメモリ)は、その宿り主に100%完全再現の追憶をもたらした。ラーバルメモリは闇に消えたのか!?
 新たな装置「ピューパリーム」が人々を侵食する…

【物語】
 AD2052、装着した人の記憶を映像化し、半永久的に記録・再生できる装置「ピューパリーム」が開発された。ピューパリームを製造販売する唯一の企業「LPインダストリー」
 ピューパリームの一般化に反対する深山(山本卓)達はレジスタンス「ツチグモ」を結成。地に隠れ、LPインダストリーの責任者であるプレジデント・セセリ(NAO-G)暗殺の機会を狙う。
 記憶の一部を喪失した刑事の鳳(アゲハ)(程嶋しづマ)は警察を辞め、セセリ直属の諜報部隊「ファレン」の一員となった。
 アゲハは、彼の記憶に残る妃乃(ヒメノ)(中村麗香)という名の少女を見つけ出すため、ファレンの情報網を利用し単独の調査をはじめる。ヒメノはアゲハの恋人だった。
 やがて、アゲハは自分と同じ記憶、ヒメノが恋人だったという記憶を持つ男、細羽蒼真(ホソバソウマ)(高城元気/松崎史也)の存在を知る。

【作・演出】 宮城陽亮
【エンディング曲】 フロムナウ(松井陽明・二木元太郎)
【出演】 佐藤修幸 中村麗香 今日平 大橋麻美 福地慎太郎 中野裕理 宮川マキオ 狩谷孔聖 望月祐治 程嶋しづマ NAO-G (G-S.A.C.) 山本卓(エレキ隊/AFRO13) 水野愛日(カレイドスコープ) 拾己(G-S.A.C.) 笠原あきら 森下理沙 田中裕士(龍聖群) 塩原奈緒 植田ぴょん吉(7contents) 荻上トモ 新間篤(劇団てんてこまい) 角谷裕作 臼井英 片桐俊次
【Wキャスト[Blue]】 高城元気(アイムエンタープライズ) 小池創(FLIPLIP) 岸本尚子(Eja9) 白雪みるく
【Wキャスト[Red]】 松崎史也(AFRO13) 小澤源 松木わかは 美弥乃静(AX entertainment)
【アクションアンサンブル(Shadowfly)】 橋本浩人(ATT) 竹渕真実子 宮城剛 鬼頭真理菜 金村香織 田代惇人(ATT) 亀田さちこ
【会場】 東京芸術劇場小ホール1(池袋)
【日程】 2009年2月25日~3月1日 全8回公演
【料金】 全席指定 前売3,500円 当日4,000円
【企画制作】 DMF
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【感想】
 「in fantioso」で面白い狼男を演じていた山本卓くんが出演すると言うので、観てきました。
 DMFという劇団の芝居を観るのは初めてですが、一言で言えば、ストーリーもなかなか面白いし、役者も面白かった。

 以下、やたらと多い登場人物の紹介です。

(1) ヒメノを救い、世界を救おうとする細羽蒼真(高城元気)と細羽門起(佐藤修幸)の兄弟
(2) セセリを利用して、日本を支配しようとする警視庁の小笠警視監(拾己)とその部下、平田(狩谷孔聖)と大桑(岸本尚子)
(3) 小笠に従う怪党バンブルビーのチトセ(白雪みるく)とリンゴ(植田ぴょん吉)
(4) 世界を征服し、己の王国を打ち立てようとする古井このみ(大橋麻美)とその騎士(ナイト)、怪党ベルセルブ(今日平)と怪党ミミシス(笠原あきら)
(5) 小笠、セセリと対決するテロリスト集団、ツチグモを率いる深山壮(山本卓)と怪党スズメ(中野裕理)
(6) 細羽蒼真の悪友で、一匹狼の怪党夏弥世(福地慎太郎)
(7) 理想社会の実現を夢見る怪党セセリ(NAO-G)と、その同志ファレンのクロノ(宮川マキオ)、ミノウ(水野愛日)、マダラ(望月祐治)、カラス(角谷裕作)
(8) 喪った記憶とヒメノを探し求めるアゲハ(程嶋しづマ)
(9) ヒメノとしての記憶を失い、怪党バンブルビーの一員となっているカリン(中村麗香)

 最後は30人以上の出演者が敵味方が入り乱れての大乱闘。誰が味方で、誰が敵か?、観ている方も判らなくなるという感じの大活劇です。

 インセクトメモリーシリーズ3部作の第3弾(完結編?)「イマーゴメモリ~Imago Memory~」(成虫の記憶)は、2009年12月16日~20日、新宿スペース107で上演決定です。
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演劇集団スプートニク第3回公演「ジェニファー」(中野ザ・ポケット) 冨田翔、吉岡毅志、佐藤晴彦、福沢重文、Takuya [演劇]

【物語】
 高校からの友人である男4人組、タテケン(冨田翔)、むろた(吉岡毅志)、みうらさん(粟島瑞丸)、特盛(福沢重文)が懐かしい高校の教室に10年振りに集まり、ぐだぐだと飲んでいた。
 いわゆる負け組の4人の話題と言えば、4人共通のアイドル、メグのことばかり。そんな中、かつて憧れていた同級生、通称『ジェニファー』(鵜飼真帆)が同じく同級生のヒロシ(Takuya)と結婚して、今では辛く苦しい生活をしているという話を聞き、失業中のタテケンは複雑な思いにとらわれる。
 夜も更け、嘆きと酔いで、次々に潰れていく4人だったが、目を覚ますと、なぜか文化祭前日の高校生に戻っていた!
 過去を変えるべきか、未来を守るべきか、馬鹿馬鹿しいほど深刻な葛藤に悩みながらも、4人は、ある決断を下し、自分たちの未来を賭けて、ヒロシとモリ(ハ・ヨンジュン)のユニットに対して、ダンス対決を挑む。
 果たしてジェニファーの未来はどうなるのか、4人の運命は・・・

【原案】 演劇集団スプートニク
【作】 阿部裕樹(M・A Field)
【演出】 中村公平(劇団レトロノート)
【出演】 スプートニク[吉岡毅志/粟島瑞丸/佐藤晴彦/福沢重文/ハ・ヨンジュン]/Takuya/鵜飼真帆/冨田翔/橋本愛奈/川島広輝/中村靖子
【日程】 2009年3月18日(水)~22日(日) 全8回公演
【会場】 中野ザ・ポケット
【料金】 4,000円(税込・全席指定)
【制作】 TWIN-BEAT
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【感想】
 演劇集団スプートニクは、旗揚げ公演「壊れたラジオ」以来、拝見していますが、今回の作品が一番、面白かった。
 当初、出演予定にはなかった主役の冨田翔くんがなかなか面白い。その時々で、色んな顔を見せる複雑な性格のタテケンを巧みに演じ切ったという感じです。案外、タテケンはジェニファーではなく、松尾(橋本愛奈)の方が好きだったのかも・・・。

 一昨年、「メモリーズ」で冨田くんの舞台を初めて観た後、昨年、出演予定だった「ダブルブッキング」を急に降板したりして、暫く見掛けなかったのですが、どうやら復帰したようです。
 「ジェニファー」の後、「Little Alice~少年アリスの時間割~」(4月末)、「修羅場」(7月)と、今年は出演予定が続いています。

 4人の元落ちこぼれ高校生が集まって、過去を懐かしむというストーリーは、ブロードウェイミュージカル「グローリー・デイズ」を連想させなくもありません。
 また、4人のアイドルオタクが集まり、アイドルのお宝写真を披露し合うという冒頭のシーンは、映画「キサラギ」そのもので、さらに、そのシーンを観ていて、福沢重文さんは塚地武雅(ドランクドラゴン)さんに似ていると思ったのは、僕だけではない筈です。
 しかし、アイドル、メグのお父さんならぬ、お兄さん(佐藤晴彦)が登場するというのは、ちょっと、やり過ぎか?、という気もしますが、佐藤くんの妹なら、きっと美少女なのでしょう。

 ところで、ラストシーン、スーツ姿のTakuyaくんは、なかなか可愛い。七五三という感じがしないでもないが・・・。
 それにしても、ジェニファー役の鵜飼真帆さんが既に30歳というのにも、ちょっと驚かされる。橋本愛奈さんは、16歳で現役高校生だと思うが、年の差を感じさせずに頑張っています。

 最後に、3月22日、楽日は、吉岡毅志くんの30歳の誕生日です。千秋楽には、何かサプライズがあるのかな?

MEN’S DVD SERIES (仮)Takuya「Metamorphose」

MEN’S DVD SERIES (仮)Takuya「Metamorphose」

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


 終演後のアフタートークで、Takuyaくんが宣伝していた3月18日発売のDVD
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「ダウン・バイ・ロウ」(新宿シアター・モリエール) 吉井由紀、粕谷佳五、松下幸司 [演劇]

【物語】
 舞台は湘南の別荘、暑い6月。
 舞台俳優の赤坂浩平(渡辺慎一郎)は地方での公演を終え、荷物もそのままに、高校時代の親友、木村(司越毅)の所有する別荘へとやってくる。モデルの瑠奈(木嶋のりこ)と二人きりの休日を過ごすためである。
 ところが、到着して間もなく、同じく高校の同級生だった進藤葉子(吉井由紀)と、18年振りに再会してしまう。ブスだった高校時代と打って変わって、すっかり美人になっていた葉子は、18歳も年の離れた弟の亮(寿大聡)に会いに来たという。
 小心者の亮はヤクザの佐々木(高橋和久)やチンピラの矢島慎吾(江畑浩規)に、いいように使われて、ヤクの運び屋まがいのことをさせられていた。
 そんな亮を立ち直らせたい葉子は、婚約者の古賀和樹(粕谷佳五)らとともに一計を巡らして・・・。

【脚本】 中津留章仁
【演出】 新本一真
【出演】 江畑浩規 粕谷佳五 木嶋のりこ(ケーズ・ガーデン) 熊謙太 斉藤萌(劇団ひまわり) 寿大聡(オフィスDAY) 杉本凌士(劇団男魂) 高橋和久(T・Yプロモーション) 司越毅(TYPES) 松下幸司(ケイポイント) 吉井由紀(テンカラット) 渡辺慎一郎
【日程】 2009年3月4日(水)~3月8日(日) 全8回公演
【会場】 新宿シアター・モリエール
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【感想】
 TYPESの10周年記念公演、トラッシュマスターズの中津留章仁さんの書き下ろし作品です。
 粕谷佳五くん、松下幸司くんらが出演するので、観て来ました。

 終演直前、これで終わりかと思っていたら・・・、見事に騙されていたことに気が付いて、仰け反りました。作者の中津留さんに、してやられたという感じです。

 どら息子の進藤亮(寿大聡)が無責任な舞台俳優、赤坂浩平(渡部慎一郎)の息子だということぐらいは、観ていれば、すぐに分かるのですが、別荘のオーナー木村洋次(司越毅)まで巻き込んで、全員がぐるになって、赤坂を騙していたとは・・・。
 陰謀?の首謀者、新婦の吉井由希さんがなかなか良い役者っぷりを演じてくれていました。

 松下幸司くんは、御曹司で専務の古賀(粕谷佳五)の秘書、溝呂木(杉本凌士)の部下、日下泰三の役です。日下は、これでもか!、という感じの凄まじい?キモさを漂わせ、投げ付けてくるタイプの人間です。
 初めて松下くんを観た人は、こんな人なのか、と思って、引いてしまうぐらい、役にのめり込んでいました。

 粕谷佳五くんの舞台を観るのは今回が初めてです。
 アーティストのKUMAMIくんや、今月、「冒険者たち」で主役を務め、「テニスの王子様」にも出演する内藤大希くんが出演していた映画「歌魂♪」(2007年、   監督)で、初めて見掛けて以来、TVドラマ「正しい王子の作り方」などに、端役で出演しているのは見ていましたし、いくつか舞台に立っているのも知っていたのですが、なかなか日程が合わず、今回、ようやく拝見することが出来ました。

 拝見した印象は・・・、思いの外、男前で、端正な顔立ちをした紳士でありました。チンピラやらヤンキーやら、リーゼントで不良っぽい役ばかり観ていたので、ある意味、新鮮でした。写真や映像よりも、実物の方が見栄えが良いかも知れません。

 肝心の芝居の方は、年上の進藤葉子(吉井由紀)を強引に口説いて結婚に持ち込んだとは思えないほど、爽やかでお人好しのように見せて、実は、かなり強かな食わせ者という役どころをさり気なく演じて見せてくれました。

 粕谷くんは立ち居振る舞いも綺麗ですし、割と澄んだ感じの声ですから、舞台役者には向いているかも知れません。今後の活躍が楽しみです。
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「彩られたモノ・クローン」(恵比寿エコー劇場) 高橋優太、佐藤雄一、福田転球、山崎直樹、土屋良太 [演劇]

【解説】
 『運命』と信じた恋は、遺伝子に導かれた『宿命』の始まりだった・・・。
 (恋愛×理系)という異質な組み合わせでお送りする青春群像劇。

【物語】
 西暦2022年、1996年に誕生したクローン羊のドリー以来、進歩し続けるクローン技術は医学的な側面以外にも食糧危機の解消、絶滅に瀕した動物の保護など、様々な分野に多大な恩恵をもたらしていた。
 大学の文学部に通う瀬尾千尋(岩田さゆり)と、同じ大学で遺伝子工学を学ぶ藤川ジン(高橋優太)。彼らの出会いは運命だった。千尋の父・瀬尾元治(山崎直樹)はクローン研究において、体の一部の細胞のみをクローン培養することに成功した、世界的にも有名な研究者で、ジンにとって憧れの人物であった。
 ジンには一つの夢があった。それは光を失ったゲンジボタルを救うこと。ジンはホタルが再び自分達で光るようになるよう、日夜、研究に取り組んでいた。
 そんなジンと千尋の交際は順調そのものだった。ただ、彼らには一つだけ悩みがあった。それは、交際して半年が過ぎようとしていたのに、まだ、Hをすることが出来ていないことだった。
 そんな時、運命の歯車が大きく回り始める。ジンの父・藤川徹(土屋良太)が千尋の父と、かつて同じ研究室にいたというのだ。過去の因縁が千尋とジンの恋にも大きな影響を及ぼし、父親達は子供らの交際に反対する。
 果たして、ジンの夢は叶うのか? そして、千尋とジンの衝撃の事実とは?

【劇作・脚本】 山岡潤平
【演出】 安井一成
【出演】 岩田さゆり 高橋優太 福田転球 山崎直樹 土屋良太 佐藤雄一(Pure BOYS) 田辺愛美 鮫島一裕(劇団DECKCHOP) 原絵里 山肩重夫(劇団東京乾電池)
【日程】 2009年3月10日(火)~17日(火) 全10回公演、11日(水)夜 アフタートーク、13日(金)夜 ホワイトデー・イブ
【会場】 恵比寿・エコー劇場
【発売日】 2009年1月20日(火) [P392-403]
【料金】 前売4200円/当日4500円[全席指定]
【企画・制作】 劇団 名古屋さん。
【公式HP】 http://www.knockoutinc.net/g_nagoyasan.html
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【感想】
 感想を一言で言えば、なかなか面白いお芝居です。
 高橋優太くんと佐藤雄一くんの芝居を観に行ったのですが、主役の二人、藤川ジン(高橋優太)と瀬尾千尋(岩田さゆり)、それぞれの父親を演じる土屋良太さんと山崎直樹さんがとても良い芝居を見せてくれました。また、福田転球さんが演じるジンの兄・藤川秀司も、なかなか良かった。福田転球さんは影の主役かも知れません。

 いきもの博士、土屋良太さんのパペットを使った前説や、前半、発光ネズミに噛まれて生殖器が光るようになるという話辺りまではギャグ・コメディですが、後半は、かなりシリアスな内容になります。

 藤川徹(土屋良太)が良かれと思い、些細な慈悲から成した行為が20年余り後になって深刻な事態を招くという話は、善意だけでは世の中は良くならないという見本のような話です。
 また、本当は弟・ジンを憎みながらも、それを否定し、必死にジンを愛そうとする兄・藤川秀司(福田転球)も実に健気で泣かせます。
 そう言う意味では、瀬尾元治(山崎直樹)のジンに対する非情さも、また愛情の裏返しなのでしょう。

 土谷良太さんと福田転球さん、山崎直樹さんと高橋優太くん、意外と似ているものです。親子と言われれば、親子に見えないこともありません。ただ、高橋くんの目付きはきついので、眼鏡を掛けてマイルドにしないと、優しい目をした山崎さんのコピーには、見えませんけど・・・。

 それにして、最後の心臓移植の話には、移植臓器を得るために、クローン人間を作って育て、必要な時に殺して臓器を取り出すという映画「アイランド」の話を思い出させられて、ちょっと恐くなりました。

 高橋ジンの『ジン』は、gene(遺伝子)の音読みでしょうか。
 また、タイトルの「彩られたモノ・クローン」の『モノ』は、mono(単一の)ではなく、「物」という意味なのでしょうか。
 なかなか意味深な名前を付けたものです。


 さて、高橋優太くんは、ジュノンボーイ出身で、ミュージカル「テニスの王子様」青春学園4代目、乾貞治でデビューし、2008年のBe Withプロデュース「THE LONG KISS★GOOD NIGHT」に続いて、2回目のストレートプレイです。
 高橋くんは激しい怒りや嫉妬を表現できる、とても迫力のある眼をしています。映画「体育館ベイビー」と映画「同級生」(共に、2008年、深川栄洋監督)では、主人公の中村優一くんを高橋優太くんが睨み付けるシーンが実に印象的でありました。
 今回、舞台上では終始、眼鏡をかけていて、眼を隠しています。しかし、終演後、一瞬、眼鏡を外したときの顔は迫力があり過ぎて、物語の設定(瀬尾のクローン)に合わないと感じるぐらいでしたから、この芝居で藤川ジンを演じるときは、眼鏡を掛けていた方が良いでしょう。

 佐藤雄一くんは2007年の「switch~naked ape~」、2008年の「7Dummy`s Blues」、2009年1月の「特別法第001条 DUST」に続いての舞台出演です。もっとも、Pure BOYSのステージは芝居というよりもイベントに近いものでしたが・・・。

 振り返ってみると、高橋くんと佐藤くんの舞台は、すべて観ているのでありました。我ながら感心するやら、呆れるやら・・・。
 ちなみに、これを書きながら、隣のディスプレイでは、TSUTAYAで借りた「同級生」と「体育館ベイビー」のメイキングDVDを観たりしております。最後の卒業式のシーン、演台の上から高橋くんが仰向けに倒れるシーン、撮影には苦労したようです。
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「フルーツバスケット」主な出演者の好きな役者 [演劇]

フジテレビ イベンタフルページに主な出演者24名のコメントビデオが掲載されています。http://www.fujitv.co.jp/events/stage/fruit/index.html

 その中で、好きな役者さんは?、というインタビューがあって、役者の皆さんがなかなか面白い回答をしているので、以下、24人全員のコメントを書き出してみました。
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【出演者】     【好きな役者】
三上俊くん   いしだ壱成さん
松本慎也くん  浅野忠信さん
寺元健一郎くん 市村正親さん
真山明大くん  岡田准一くん
花田雄一郎くん 本田美奈子さん、浦井健治さん
加藤義宗くん  野村萬斎さん
榎本悠輝くん  福山雅治さん
鈴木聡(さとし)さん マット・デイモン
SHOWTA.くん 柴咲コウさん
亀山浩史くん  マーロン・ブランド、ジェームズ・ディーン
中村勇太くん  市村正親さん、佐々木蔵之介さん
古川(こがわ)洋介くん 小栗旬くん、藤原竜也くん
田邉明宏くん  陣内孝則さん
上山竜司くん  上山竜司(僕)くん
荒川結くん   佐野史郎さん
荒木健太朗くん アル・パチーノ
米原幸佑くん  山崎まさよしさん
舟見和利さん  イーサン・ホーク
内山翔人(つばさ)さん 阿部寛さん
青木隆敏さん  Cocco(こっこ)
加藤真央くん  岸谷五朗さん
曽世海司さん  エドワード・ノートン
吉田隆太くん  仲代達矢さん
岩﨑大さん   今まで共演した人すべて
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【感想】
 三上俊くんの好きな役者、いしだ壱成さんは僕も好きな役者の一人なので、10年振りの舞台出演作品「ぶるー・ブルー・バースディ」(2007年、東京芸術劇場)なども観に行っているのですが、不祥事が多くて、最近また謹慎中になってしまっています。インタビューの収録時期がもう少し遅ければ、このコメントはカットされていたかも・・・。

 真山明大くんの好きな役者、岡田准一くんは僕も好きな役者の一人なのですが、まだ、舞台は観たことがありません。それにしても、普通、役者が好きな役者は?、と聞かれれば、自分よりも世代が上の目標とするような役者の名前を挙げると思うのですが、岡田准一くん(28)は、真山明大くん(21)にとっては一世代上になるのでしょうか。
 共演者から「変わっている」と評されることが多い真山くんですが、確かに変わっているかも知れません。役者としては、普通の人よりも、変わり者の方が色んな意味で良いとは思いますが・・・。

 古川(こがわ)洋介くん(19)の好きな役者、小栗旬くん(26)と藤原竜也くん(26)は、僕も好きな役者です。3月から二人が共演する舞台「ムサシ」が始まるので楽しみです。
 それにしても、古川洋介くんから観て、小栗旬くんと藤原竜也くんは、やはり雲の上の存在なのでしょうか。確かに人気も経歴も、そして実力も、現在、雲泥の差がありますし、この差を埋めるのは難しいかも知れませんが、古川くんの今後の活躍に期待しましょう。

 上山竜司くんが好きな役者は、上山竜司(僕)くんです。冗談の下手な上山くんが言うのですから、多分、本気です。
 この強気のコメントにはびっくりしましたが、上山竜司くんなら、言葉に違わず、期待に応えられるだけの役者になることでしょう。楽しみにしています。

 岩﨑大さんが好きな役者は、今まで共演した人すべて、ということで、ちょっと優等生過ぎる気もしますが、コメントしている出演者の中では最年長?かも知れないので、大人の発言と言うことなのでしょうか。
 ダブルキャストで同じ草摩夾を演じる上山竜司くんとは実に対照的です。

 ちみなに、「くん」と「さん」の違いは概ね30歳を過ぎている方に対しては、だいたい「さん」付けですが、実年齢よりも見掛けで決めてます。
 また、外国の人に「さん」付けするのも、ちょっと変か?と思うので、敬称略です。付けるとすれば、「ミスター」かな?

 ところで、藤原啓児さんと河内喜一朗さんのコメントがないのは、なぜ?
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one on one オリジナルミュージカル「アイズ[aiz]」(シアターグリーン BIG TREE THEATER) 岡田亮輔、石田佳名子、佐野まゆ香、谷口レイ [演劇]

【解説】
 近未来の角膜移植研究所を舞台にした、様々な愛の形の物語。
 角膜移植によって受け継がれる、誰かの景色…、その記憶。
 時を越えて1人を想い続ける…愛、光を持たない目、記憶を残す目、角膜移植による目…eyes、ひとつの狭い世界にうまれた、光をめぐる様々な「アイ」の物語。

【物語】
 角膜に記憶が存在するという仮説が北村芳治(岩崎雄一)によって唱えられる。これを証明するため、北村芳治の共同研究者であり、妻でもある北村さくら(石田佳名子)を被験者として、人体実験が行われ、仮説は証明される。しかし、故意か偶然か、北村さくらは直後に死亡する。
 さくらの死から8年後、残されたさくらの角膜を巡り、いくつかのドラマが交差する。
 犬の記憶を与えられた少年(岡田亮輔)と母親の角膜を拒む盲目の少女(磯貝麗奈)、研究に没頭して夫も娘も裏切る妻(石田佳名子)と妻との約束を誠実に果たそうとする夫(岩崎雄一)、研究のために妹を利用する兄(吉村京太)と兄の研究のために己を捧げる妹(北上智子)、とてつもなくお節介でうざったい男(佐藤達哉)と秘密を抱えて心に傷を持つ頑なな女(谷口レイ)、『角膜』をめぐる様々なエゴの物語。

【日程】 2009年2月26日~3月2日 全8回公演
【会場】 シアターグリーン BIG TREE THEATER (池袋)
【作・演出・音楽】 浅井さやか
【出演】 岡田亮輔 磯貝麗奈 岩崎雄一 石田佳名子 吉村京太 蔵重美恵(激弾BKYU) 谷口レイ 北上智子 佐野まゆ香 佐藤達哉 佐藤匡美 黒瀬千鶴子 舩山智香子 竹田真奈美 森保いずみ 中本恵 菅野真似 千田阿紗子 はんだすなを(西遊記) 浅井さやか
【企画製作】 One on One×Sproject
【料金】 前売3800円 当日4000円 学割3300円
【公式HP】 http://oneonone.jp/index.html
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【感想】
 歌の旨い岡田亮輔くんがミュージカルに出演するということなので、観て来ましたが、むしろ聴いて来たという感じです。
 職業倫理の欠片も無いような研究者(医者?)や弁護士などの登場人物には、いささか辟易して、ストーリーとしては余り褒められる代物ではないのですが、音楽と歌はとても良い感じです。
 特に石田佳名子さん、佐野まゆ香さん、谷口レイさんの3人の歌がとても良く、ソロはもちろん、コーラスでも頭一つ飛び抜けた感じがして素敵です。

 ちなみに、3人の役どころは、まず、石田佳名子さんは、角膜の異種移植の研究に没頭して、娘のことを顧みず、最後には自分の身体を実験材料に提供して、命を落としてしまう科学者、北村さくら役です。
 佐野まゆ香さんは、依頼人の無罪を勝ち取るために、非合法の角膜記憶に頼る弁護士、岡崎友梨役です。
 谷口レイさんは、北村さくらの元助手で、さくら自身を被験者とする異種移植の人体実験に手を貸した後、盲導犬訓練士となり、北村さくらの娘で目の見えない北村芳(かおる)のために、盲導犬を訓練する大西仁美役です。

 肝心の岡田良輔くんですが、ミュージカルが好きなんだなということが伝わってくるような芝居でありました。ヒロインの北村芳役の磯貝麗奈さん同様、歌も悪くないのですが、周りのレベルが高いので、残念ながら、ちょっと色褪せます。「DEAR BOYS」や「飛行機雲」なら、頭一つ二つ、抜け出せるのですけど・・・。
 盲導犬ダイの角膜を北村さくらの後継者として、異種移植の研究を進める古賀明生(吉村京太)に"勝手に"移植され、犬の記憶という不思議なものを体現させられる、ドジな盗人、竹谷春己というのが岡田亮輔くんの役どころです。

 池袋まで、聴きに行っただけの値打ちはある舞台でありました。
 公演のDVDも予約販売しているのですが、サントラCD(歌・台詞入り)もお勧めです。
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「フルーツバスケット」(銀河劇場、天王洲アイル) 榎本悠輝、加藤真央、田邊明宏、亀山浩史、寺元健一郎、荒川結、中村勇太、花田雄一郎 [演劇]

【原作】 「フルーツバスケット」高屋奈月(白泉社刊)
【脚本・演出】 倉田淳
【振付】 TAKASHI
【声楽指導】 カサノボー晃
【出演】 上山竜司(RUN&GUN)、米原幸佑(RUN&GUN)、真山明大、加藤義宗、内山翔人(オフィス斬)、SHOWTA.、古川洋介、鈴木聡(M&Sカンパニー)、曽世海司、岩﨑大、舟見和利、青木隆敏、荒木健太朗、松本慎也、三上俊、吉田隆太、藤原啓児、河内喜一朗、榎本悠輝、加藤真央、亀山浩史、寺元健一郎、田邊明宏、荒川結、中村勇太、花田雄一郎
【日程】 2009年2月26日(木)~3月8日(日) 全18回公演
【会場】 天王洲銀河劇場
【主催】 フジテレビジョン、スタジオライフ、銀河劇場
【公式HP】 http://www.studio-life.com/stage/furuba/index.html (スタジオライフ)
      http://wwwz.fujitv.co.jp/events/furuba/index.html (フジテレビ)
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【感想】
 劇場に足繁く通って、芝居を観る楽しみの一つに、新人?発掘というのがある。
 発掘と言っても大袈裟なことではなく、脇役や役名なしという端役扱いで、その他大勢の一人として出演している役者の中で、ちょっと目立つ若手を見つけて、追っ掛けるという程度のことである。
 無名のままで終わる人も少なくないが、たまに後日、有名になったりすると、無名の頃から応援しているファンの一人としては、ちょっと嬉しくなったりする。「陰日向に咲く」に登場するエピソードみたいな感じである。

 さて、今回、オーディションで選ばれて、「フルーツバスケット」に出演している8人の若手新人の中で、割と良いなと思ったのは、元ヤンキー娘、魚谷ありさを演じている榎本悠輝くん、夾くんLOVEの猪突猛進娘、楽羅の子供時代と、草摩はとりの昔の恋人、佳菜の女友達を演じている加藤真央くん、それに女子高生を演じている田邊明宏くんの3人なのですが、この3人は、いずれもヴァーサタイルエンタテインメントという事務所に所属しています。ちなみに、ヴァーサタイルエンタテインメントは、倉貫匡弘くんや村井良大くんが所属している事務所です。

 折角なので、8人について、少しずつコメントしておきます。

 まず、榎本悠輝くん(1988年10月12日生まれ、20歳)は、身長184センチと大柄ながら、細身なので、意外とセーラー服が似合います。役柄的にも、元ヤンキー・特攻隊なので、言葉遣いも、ほとんど男言葉ということで、さして無理がありません。茶道や手話も嗜むと言うことなので、割と器用な性格のようです。

 加藤真央くん(1987年9月9日生まれ、21歳)は、ダンスが得意と言うだけあって、なかなか良い踊りを見せてくれます。「踊る十二支」の一員として、米原幸佑くんと並んで、前列センターで踊っていますが、身体の動きも顔の表情も良くて、なるほど、センターで踊るだけのことはあるなという感じです。
 余談ですが、以前、エアロビの選手に聞いた話では、大会の時の審査のポイントは、身体の動き半分、顔の表情半分だそうです。顔は正面を向いて、常に笑顔が基本だそうです。

 田邊明宏くん( 1986年11月25日生まれ、22歳)は、女子高生を演じた4人の若手新人の中で、一番、セーラー服が似合っていました。女顔で華奢なのですが、ボクシングやカポエイラ(ブラジルの格闘技)をするそうです。滝沢秀明くんなどもそうですが、女装の似合う女顔の男の子ほど、格闘技が好きという傾向があるのかも・・・。一種のコンプレックスでしょうか。

 亀山浩史くん(23歳)は、本田透の母、本田今日子は今一でしたが、草摩紅葉の父は、なかなか良かった。年上の役が似合うかも・・・。スタジオライフのFresh(新人)です。

 中村勇太くん(19歳)は、新聞集配の男は、まずまずだったけど、通行人・娘は・・・。子供?春も今一だったし・・・。タップダンスが得意ということですが、舞台で活かす機会があるかどうか? 中村勇太くんもスタジオライフのFresh(新人)です。

 ちなみに、通行人・母と通行人・娘(中村勇太)は、第2幕、紅葉(荒木健太朗)が母親と妹モモ(SHOWTA./古川洋介)を待つシーンで、透(三上俊)の登場前に、ちょっとだけ出演します。
 通行人・母を演じるのは、岩崎大さんと上山竜司くんです。上山竜司くんの舞台上での女装姿は・・・本邦初公開かも?

 寺元健一郎くん(22歳)は、草摩紅葉の母と女子高生を演じていますが、女子高生はちょっと・・・という感じです。紅葉の母の方は、まずまずなので、寺元くんも亀山くん同様、年上の役が似合うかも・・・。

 荒川結くん(19歳)は、子供由希、女子高生を演じていますが、どちらも今一という感じです。

 花田雄一郎くん(18歳)は、加藤真央くんと同様に、踊る十二支と佳菜の女友達ですが、やや影が薄い感じです。声楽が専門のようですし、割と男前で格好良いので、今後に期待しましょう。
 花田雄一郎くんもスタジオライフのFresh(新人)なので、新人公演には出るのかな?
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今週の演劇、演奏会 2月3日~8日 [演劇]

2月3日 「LIFE IS HARD」(Gallery LE DECO、渋谷) 森大、長谷川太郎、堀池直毅、甘浦裕介
2月4日 「MEN&MAN~男たちのSADAME」(シアターサンモール、新宿) 南圭介 松本寛也 堀有希 兜政孝
2月6日 「テーブルマナー」(紀伊国屋サザンシアター、新宿) 柳浩太郎
2月7日 「スーザンを探して」(シアタークリエ、日比谷) 馬場徹
2月8日 「Caccinica演奏会」(南青山MANDALA) 湯澤幸一郎
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【感想】
 「LIFE IS HARD」は、20歳の演劇なら許せるが、30歳ではいかがなものかと・・・。
 「MEN&MAN~男たちのSADAME」は、なかなか面白かった。あそこで綱引き?というのが面白い。
 「テーブルマナー」も、なかなか楽しい。柳くんの呆けぶりも板に付いてきた感じ。
 「スーザンを探して」は、チケットの値段を考えると微妙なところ。馬場くんが頑張っていましたけど・・・。
 「Caccinica演奏会」は会場で撮影しているカメラの音が煩かった。
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「コール」(東京グローブ座、新大久保) 小山慶一郎、草刈正雄 [演劇]

【解説】
 ニューヨークの街角(実際の撮影場所はロサンゼルス)を夜の繁華街「新宿・歌舞伎町」に置き換え、ノンストップ・サスペンス映画「フォーン・ブース」、ラリー・コーヘンの原案を大胆に脚色し、主人公は小山慶一郎くんが務めます。
【物語】
 山崎[やまさき]眞紀夫(小山慶一郎)は傲慢で嘘をつくことをなんとも思わない男だが、他人の嘘や間違いには敏感な面もある。新進気鋭の作家を妻(野波真帆)に持ちながら、自分が目をかけているネットアイドルの明日香(井村空美)をモノにしようと、毎日、新宿歌舞伎町の電話ボックスから明日香に電話をかける。
 ある日、明日香との電話を切った途端、公衆電話のベルがけたたましく鳴り始め、眞紀夫は思わず受話器を手に取ってしまう。受話器から男の声で、電話を切るな、切ったら、殺す。
 電話ボックスに閉じ込められる眞紀夫。周到に用意された罠。冷酷非情な狙撃犯。殺人の容疑がかかる眞紀夫。包囲する警官隊(草刈正雄、宮崎吐夢)。
 眞紀夫は、電話ボックスから脱出できるのか。

【出演】 小山慶一郎、野波麻帆、井村空美、森一馬、西慶子、近藤智行、中川真、大森輝順、宮崎吐夢、草刈正雄
【演出】 大木綾子(フジテレビ ドラマ制作センター)
【日本語版台本】 橋本 博行・鈴木智尋(新宿ミサイル)
【期間】 2009/1/30(金)~2/22(日)
【会場】 東京グローブ座
【料金】 S席8,500円/A席7,500円/B席5,500円(全席指定・税込)
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【感想】
 映画「フォーン・ブース」の焼き直しですが、宣伝文句通り、かなり大胆に脚色してあり、とても面白い演劇作品に仕上がっています。
 舞台を新宿・歌舞伎町の雑踏に置き換えてはいますが、主人公が閉じ込められるのは「電話ボックス」ではなく、「phone booth」です。当然、電話機もアメリカ仕様で、『GTE』(アメリカ中西部やテキサス州、カリフォルニア州北部を中心とした米国大手通信会社)のロゴ入りです。使える硬貨はもちろん、5,10,25セント、それに滅多に見掛けない1ドル硬貨です。この辺りは、大木綾子さんの拘りなのでしょうか。

 小山慶一郎くんは120分、休憩なしの上演時間中、最初から最後まで舞台上に居て、なおかつ、そのほとんどを狭いブース内で過ごします。セリフ量も膨大ですが、ほぼ完璧に頭に入っているようで、聞いていて、特に気になるようなミスは無かったのは立派です。あの調子なら、身体の動きのない朗読劇でも暗唱できそうです。

 小山くんが演じる山崎眞紀夫は、まるで宛て書きしたような感じで、小山くんにぴったりのキャラ設定になっています。
 電話ボックスから脱出することは不可能なことではないのだが、その結果、誰かが死ぬことになるという設定の中で、本当は逃げ出したいのだけど、たとえ見ず知らずの人間でも目の前で死ぬ・殺されるのは嫌だという眞紀夫独特のジレンマを表現した小山くんがなかなか良かった。
 眞紀夫は傲慢で嘘をつくことをなんとも思わない人間なのだから、たとえ愛する妻でも他人の死など気にせずに、さっさと逃げれば良いのですが、なぜか逃げないで、妙に臆病で他人の死さえ恐れる小心者というのは、実は素の小山くん、そのものなのかも知れません。
 グアムの空港で見掛けた素顔の小山慶一郎くんは、今時の若者で、周囲の迷惑など考えずに仲間とはしゃいでいましたけど、稽古場では、なかなか礼儀正しい好青年のようですし、誰にでもYesというお調子者でもあるそうなので、そういう意味では、今回の山崎眞紀夫という役は、小山くんのはまり役かも知れません。

 演出の大木綾子さんは、小山慶一郎くんの前作「ロス:タイム:ライフ」の演出も手掛けています。テレビドラマの脚本・演出が本職らしく、舞台でも面白い映像の使い方をしています。
 電話ボックスを3階席から映した鳥瞰図を舞台の後ろのスクリーンに投影したり、2台のハンディ・カメラを舞台に上げて、主人公を左右から大きく撮った映像を舞台周囲に配置したディスプレイに映したり、電話ボックスを回転させて、360度、客席に見せたりしてくれます。
 歌舞伎町の広場の真ん中に眞紀夫が閉じ込められている電話ボックスがあって、四方八方から、その模様をテレビカメラが映していて、さらに近くのビルから、斜め上からも映しているという状況を舞台上で再現してくれます。
 まるで、テレビの報道特集を見ているような感じです。カメラが動かせないのならば、電話ボックスを動かしましょう発想も、なかなか新鮮です。

 草刈正雄さんはハンサム云々と言われて、からかわれます。1970年にデビューして、「風と雲と虹と」(1976年、NHK、加藤剛主演)に出演していた頃の草刈正雄さん(1952年生れ)は、本当にハンサムで格好良かったのですが、さすがに歳です。
 今でも相変わらずダンディで格好良いのですけど、老けたなぁと言う感じがします。とは言え、小山慶一郎くん(1984年生れ)が生まれる前から、役者をしているのですから、当然です。30年後の小山くんを舞台上で観る機会があったら、やはり老けたなと思うのでしょうが、その時、僕が生きているかどうか???

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