「私が私であるために」 中村中、鳥羽潤、相沢咲姫楽 [ドラマ]
「私が私であるために」は性同一障害の人を主人公にしたドラマです。
でも、本当の主人公は、性同一障害の息子を持った両親かも知れません。
父親の朝比奈誠一(橋爪功)、母親の朝比奈典子(竹下景子)、それぞれベテランらしく、良い味が出ていました。特に息子が欲しかった父親(橋爪)が良かったです。本人も辛いでしょうが、色々な意味で家族も大変でしょう。
主人公の朝比奈ひかる(相沢咲姫楽)は、戸籍と身体は男でも、心は女という『女子』学生です。
相沢咲姫楽さんは、とても背の高い女性なので、「トランスアメリカ」のように女性(フェリシティ・ハフマン)が性同一障害の男性を演じているのかと思ったら、実は元男性の方とか・・・。
アーティスト蓮見凛として出演している中村中さんが歌は女でも、喋りは男だなと思ったのに対して、相沢咲姫楽さんは喋り方もすっかり女でした。
今後とも俳優として活動するというのは難しいかも知れませんが、色んな場で活躍していただければと思います。
なお、劇中で蓮見凜(中村中)が歌っていた「友達の詩」は、なかなか良い歌です。
テーマ曲の「君を離さない」(米米CLUB)も良い歌ですけど・・・。
ところで、ドラマの中で、蓮見凜(中村中)が朝比奈ひかる(相沢咲姫楽)に対して、同じ仲間(性同一障害)だと思ったと言ってましたが、一種の臭いというのか・・・、感覚的に何となく、仲間かどうかというのは分かるもののようです。先日も、電車の中で乗り合わせた人がお仲間かなと思ったら・・・、やっぱりという、そんな体験をしました。
また、8月にアミューズを辞めて、オフィスニグンニイバへ移った鳥羽潤さんは久し振りのドラマ出演でした。相変わらず、人は良いけど、ちょっと気弱なお兄さんという感じの朝比奈ひかるの元彼を演じていました。
「ロッカーの花子さん」で、主人公の頼りがいのない彼氏役で良い味を出していたのですが、最近は、あまり見掛けなくなっていたので、久し振りに元気な姿を見て、安心しました。
ちみなに、役名が日本テレビの公式ホームページでは、「武居」になってますが、放送されたテロップでは、「竹居」になってました。些末なことですけど・・・。
それから、竹居亮太(鳥羽潤)の妻、篠原あゆみ(雛形あきこ)は、とても嫌な女として描かれていますが、彼女も病気なんだろうなと思うと、少し可哀想に思います。
子供を産めない女(ひかる)にも悩みがあるように、子供を産んだ女(あゆみ)にも様々な悩みがあるのでしょう。夫(鳥羽潤)とひかる(相沢咲姫楽)の関係を浮気ではないかと疑うなんて、もはや真っ当な精神状態とは思えませんが、出産後、ああいう感じになってしまう方もいらっしゃるのは事実ですし、一概に彼女を責めるのは酷というものでしょう。
こんにちは。
先にTBさせてもらいました。
今回のドラマ、気になって観ていましたが、2時間枠ということもあって、性同一障害を題材として取り上げるには、早い展開の内容のように思えました。
脇がベテランの俳優でまとめていた感じで、特に橋爪功演じる父の息子に対する想いが印象的でした。
by しゅう (2006-10-16 11:05)