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「日本人で良かった」? [独り言]

 最近、とある政権与党の参議院議員選挙、立候補予定者のポスターを見て、ちょっとびっくりしてしまった。
 安倍晋三首相の顔写真と並んで書いてあるキャッチフレーズは、「日本人で良かった」。

 確かに、多くの日本人は自分が日本人で良かったと思っているだろうし、国政選挙で投票できるのは日本人だけだから、外国人のことなど無視しても構わないのかも知れないが、国会議員として、この見識はいかがなものであろうか。

 金儲けのためなら、何をしても良いという、某介護サービス企業のオーナーと、品格の点では、さして変わらないように思う。

 ちなみに、2005年(平成17年)、1年間に日本で生まれた日本人の数は、1,062,530人、これに対して、日本で生まれた外国人(在日韓国人等永住権を持つものを含む。)は、11,385人。つまり、日本で生まれた人の1%は、実は日本人ではない。

 1%というと、少ないと思うかも知れない。しかし、都道府県別で、最も出生数の少ない鳥取県と、その次に少ない島根県の両県の出生数を合計しても、10,709人に過ぎない。つまり、日本に住む外国人を無視しても良いのであれば、それよりも少ない山陰両県の“日本人”も無視しても良いと言うことになりかねない。


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