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*pnish* on vol.7「マツリコント」(青山円形劇場) 浅沼晋太郎 [演劇]

【作・演出】 浅沼晋太郎
【出演】 *pnish*(佐野大樹、森山栄治、鷲尾昇、土屋裕一)
【日程】 2009年7月11日(土)~18日(土) 全11回公演
【会場】 青山円形劇場
【名古屋公演】 2009年7月25日(土)、26日(日) テレピアホール
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【コメント】
 浅沼晋太郎さんの脚本は、一言で言えば、理系の推理小説のような楽しさがある。

 小道具や台詞、役者の動きなど、舞台上のあちらこちらに伏線が貼ってある。一度、観終わってから、もう一度、同じ舞台を観ると、なるほど、そうだったのかと納得するような設定も少なくない。

 また、何事にも理屈を付けたがる癖があって、意味のない笑いや、ナンセンス・ギャグとは一線を画す、品の良さがある。下ネタやイジメで、笑いをとるやり方もあるが、こういう上品な、あるいは、ちょっと嫌みな笑いも悪くない。

 さて、少しネタばらしを覚悟して書いてしまうと、*pnish* on vol.7の3つのショートコントの一つ、「マツリコント」で、喫茶店のテーブルの上には、コップが3つしかない。登場人物は、*pnish*の4人、「カン(森山栄治)」、「コン(鷲尾昇)」、「ソウ(佐野大樹)」、「サイ[祭](土屋裕一)」であるにもかかわらず。

 マツリ(土屋裕一)がいくら呼び掛けても、マスターは全く返事をせずにシカト(無視)している。その理由を、マツリら4人が高校時代から、水だけ注文して、持ち込みで食事をするタチの悪い連中だからと、最初は、もっともらしい説明を登場人物にさせているが、実はマスターのシカトの本当の理由は別にある。

 テーブルの上には、4つ目のコップの代わりに、テレビのリモコンが置いてある。マツリがテレビを付けると、高校時代のイジメの仕返しに、大人になった元いじめられっ子がいじめっ子を殺したという事件のニュースが流れ、かつてソウスケ(佐野大樹)を苛めていたのでは?と怯えるマツリはビビって、慌ててテレビを消す。しかし、そのニュースの前に流れる高速道路の玉突き事故で、多数の死傷者という背景のようなニュースに、実は謎を解く、大きな意味がある。

 その他にも色々とあると思いますが、詳しくは、自分でご覧になって、確かめて見てください。

 浅沼さんの脚本による次回作は、佐野瑞樹さんらが出演する「真夏論-macron-」(7月25日~8月2日、新宿村LIVE)です。
タグ:浅沼晋太郎
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