映画「日本沈没」 草彅(なぎ)剛 [映画]
33年ぶりのリメイク版ですが、正直今一でした。
「黄泉がえり」の草彅(なぎ)剛くんがなかなか良かったので期待していたのですが、パニック映画なのか、メロドラマなのか、はっきりしないストーリーに加えて、ご都合主義のラストに、すっかり興醒めしてしまいました。
「戦国自衛隊」のリメイク版も今一でしたが、昭和の名作も平成の感覚でリメイクすると、駄作になるのでしょうか。
平成版「ガメラ」は、旧作よりもリアルで、結構面白かったのですが・・・。
最初の駿河湾の地震だけでも東海道沿いの交通機関と都市機能が破壊されて、甚大な被害になると思うのですが、これに加えて、大雪山と阿蘇山が外輪山丸ごと噴火するような状況になると、それだけで日本の都市機能は完全に失われてしまうように思うのですけど、映画の中の国民も政府も意外と冷静です。
ところで、この手の映画で、自衛隊の活躍が過大に描かれているように感じるのは、僕だけでしょうか。たかだか20万人程度の兵員しかいない自衛隊が全国規模の災害に対処できる訳がありません。
また、艦船も車輌も補給がなければ、動けません。無補給で活動できるのは、せいぜい一ヶ月と言うところでしょう。「戦国自衛隊」のように、原油からガソリンの精製を自前で行うだけの設備は自衛隊にはありません。在日米軍が全く登場しないのも、いささか不自然。やはり、真っ先に逃げ出していたのでしょうか?
まぁ、あまり深く考えずに、娯楽映画として楽しめば良いのでしょうが、中途半端に現実っぽい設定だと、細かいところが気になってしまいます。
最初から、死者が蘇るという荒唐無稽な設定だと、結構、楽しめるのですが・・・。
そう言えば、島根県の三瓶山も噴火してました。
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