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俳優 小池徹平とウエンツ瑛士 [演劇]

 シンガーソングライター・デュオとして仲の良いところを見せ付けているWaTの二人小池徹平とウエンツ瑛士は、性格も芸風も役風もかなり違う。
 一言で言うと、小池徹平は、役になり切って役を演じるタイプ、ウエンツ瑛士は、役者としてウエンツ自身が演じるタイプという感じだろうか。

 演技そのものは、多彩な役に挑戦しつつ、それらを巧みに演じ切る徹平の方が上手のように思うが、役者として、何か物足りないものを感じる。本人も、いつも自分(小池徹平)とは微妙に違う役を演じていることへの違和感があるようだが、それが演技に滲み出ているように思える。
 一方、ウエンツ瑛士は、見ていて何か危なっかしい感じもあるが、彼自身(ウエンツ瑛士)が演じているというように見える。

 ダブルキャスト、トリプルキャストの演劇を見て感じるのは、同じ役の筈なのに、演じる役者によって、随分とイメージが変わり、時には芝居全体の印象が変わるということである。良く言えば、役者の個性、悪く言えば、役者の上手下手が現れるということであろう。
 ウエンツ瑛士は、彼にしかできない役を演じているようにも見える。

 最近、WaTとして、ウエンツ瑛士と一緒に音楽番組やバラエティに出演している小池徹平の姿をよく見かけるようになって、なおさら、ドラマや映画での小池徹平が、どこか無理をして役を演じているような印象を受ける。それは多分、ウエンツ瑛士と一緒の時の小池徹平が実に自然で生き生きとしているからかも知れない。必死に喋っているウエンツの隣で、にこにこしながら、黙ってのんびりお茶を啜っている徹平がとても魅力的なのは、隣にウエンツがいるからだろう。独りで、お茶をすすっていたら、ああいう顔はできないと思う。

 一方のウエンツは、やりたいことをやっているように見える。昔の美少年キャラのイメージを敢えて壊して、汚れ役に挑戦してみたり、下ネタにチャレンジしたり、お笑いに挑んでみたり、さらには作詞・作曲にも手を出したりと、どれも中途半端かも知れないが、やりたいことをやりたいと言う思いが伝わり、何か若さというエネルギーのようなものが見える。

 WaTの二人が今後、どういう歩みをしていくのか、今はまだ予想もつかないが、案外、ウエンツ瑛士は役者として、小池徹平はコメディアンとして、大成するかも知れない。
 いずれにしても将来の楽しみな二人である。


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