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「青春デンデケデケデケ」(ル テアトル銀座) 米村大滋郎、淀川由浩、藤家和依、伊郷アクン、石垣大祐 [演劇]

 ジャニーズ事務所所属のロックバンド「Question(クエッション)?」の5人が主役を演じる「青春デンデケデケデケ」を観てきましたが、前日に中村雅俊主演の「僕たちの好きだった革命」を観てしまったせいか、芝居としては、いささか物足りないものを感じました。
 脚本や演出の出来もあるのでしょうが、何よりも主役を演じる「Question?」の5人が60年代の学園紛争を理解することも感じることもできていないからではないでしょうか。どこか現実味の乏しい芝居、学芸会のような芝居という感じがしてしまいました。

 「Question?」の5人の中で、最年長の淀川由浩くんでも1983年生まれ、最年少の伊郷アクンくんは1988年生まれです。
 1960年代の学園紛争を知らない世代どころか、彼らの親でさえ学園紛争を知らない世代でしょう。今では音楽の教科書にも載っているというビートルズの楽曲を学内で演奏することが禁じられていた時代など、歴史として学ぶことはできても、到底、想像できないのではないでしょうか。
 昭和の初めに明治生まれの俳人、中村草田男は「降る雪や明治は遠くなりにけり」と詠みましたが、平成も19年目を迎えると、まさに「昭和は遠くなりにけり」という感じです。

 さて、芝居はともかくとして、一応、リーダーでドラムの淀川由浩くんが歌った加山雄三作曲の「君といつまでも」(1965年)は本人も自信があるらしく、なかなか良かったです。淀川くんの声はロックバンドのボーカルとしては少し線が細いかも知れませんが、バラードなどを歌うと、とても良いかも知れません。
 メンバー中、最年長ながら、最も小柄で童顔の淀川くんに対しては客席から「かわいい」と盛んに声が掛かっていましたが、確かに可愛い顔をしています。もう23歳ですが、多分、10年後も可愛いままでしょう。

 5人の中で、最もセリフの多かった米村大滋郎くんはセリフを覚えるのに苦労したそうですが、無事、大役を務めていました。
 藤家和依くんは淀川由浩くんと、さして背丈は変わらない筈なのですが、動きが良いせいか、意外と大きく見えました。
 伊郷アクンくんはトルコ人とのハーフと言うことで、背が高く独特の顔立ちをしています。最年少ですが、芸歴は最も長く、年長者に負けていません。
 石垣大祐くんはホリプロの石垣佑磨くんの弟だそうです。兄の石垣佑磨くんはかつて筋トレに励み過ぎて、美少年キャラで売り出したい事務所から、あまり筋肉を付けるなと注意されたということでしたが、弟の石垣大祐くんは、どちらかというと眼鏡の似合う繊細な美少年という感じです。

 ちなみに、芝居の後の「Question?」のミニライブは、まあまあ宜しかったのではないかと思います。

 ところで、ル テアトル銀座にはボックス席があって、一般客に開放されている時もありますが、時々、関係者席としても使われます。今回も若い男性4人がボックス席にいたので、さて、誰だろうかと眺めていたのですが、同じジャニーズ事務所のMA(Musical Academy、ミュージカル・アカデミー)の4人(屋良朝幸、米花剛史、町田慎吾、秋山純)でした。MAは舞台俳優を目指しているはずなので、ロックバンドの「Question?」がどんな舞台を演じるか、偵察or応援に来たようです。


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★☆さとみ☆★

はじめまして。こんにちは。
「演劇」のキーワードにつられてお邪魔致しました。
たくさんお芝居をご覧になっていらっしゃるんですね。

実は私舞台役者をやっているんですが、frhikaruさんの
ブログをこれからも参考にお邪魔させていただこうと
思います!!
by ★☆さとみ☆★ (2007-05-23 23:46) 

frhikaru

ご覧頂き、ありがとうございます。
あまり更新されませんが、たまには覗いて下さいませ。
by frhikaru (2007-05-24 00:27) 

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