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映画「墨攻」 王志文[ワン・チーウェン]、呉奇隆[ウー・チーロン]、劉徳華[アンディ・ラウ]、アン・ソンギ[安聖基]、崔始元[チェ・シウォン] [映画]

 原作は日本のマンガですが、舞台は春秋戦国時代の中国ということもあり、今回は中国映画として製作されています。
 主演は香港四天王の一人、劉徳華[アンディ・ラウ]と、韓国のアン・ソンギ[安聖基]の二人ですが、中国の王志文[ワン・チーウェン]と台湾の呉奇隆[ウー・チーロン]も重要な役を演じています。
 日本人は出演していませんが、最近、流行の東アジア合作映画の一つと言えるでしょう。

 マンガの「墨攻」は、こんなことが本当にできるのかと思うような荒唐無稽な技まで駆使して、話を盛り上げるのですが、さすがに実写化して映画にするのは、なかなか難しかったようで、マンガに比べると、やや迫力に欠け、多少物足りない感じがします。
 実写ではなく、アニメやCGで製作していたら、もっと派手に描けたと思うのですが、それでは映画としての面白さに欠けてしまうでしょうし、単にマンガをスクリーンで詠むだけという感じになってしまったかも知れません。何よりも、役者の演技を楽しむという映画の魅力が無くなってしまいます。原作の映画化というのは興行的にプラス面があるものの、意外と難しいことのようです。

 物語は、大国、趙に攻められる小国、梁を守るために、単身で梁に乗り込む革離(劉徳華)と、それを迎える梁王(王志文)以下の人々、そして、革離と戦う趙の将軍、巷淹中(安聖基)という形で進行します。
 主役の二人もなかなか良いのですが、脇役の梁王(王志文[ワン・チーウェン])も、なかなか味があります。「始皇帝暗殺」では太后(始皇帝)の寵臣(情夫)、長信侯を演じた王志文は、この映画でも一癖も二癖もある人物を演じています。
 いささか胡散臭くて、得体の知れない革離に全権を委ねて、趙との戦いを決意する辺り、小国とはいえ一国の王の度量を示したりしますが、革離の人気が高まり、王権を脅かすとなれば、情け容赦なく弾圧する冷酷非情さも併せ持ち、さらに最後には狡猾にも唯一の勝者となる梁王を巧に演じています。人間の持つ多様な一面と、善良さと悪辣さを併せ持つ人間の不思議さを象徴しているように思えます。

 弓の名手、子団を演じた呉奇隆[ウー・チーロン]は、ニッキー・ウー(Nicky Wu)として知られる台湾出身の香港、中国の俳優で、かつては「小虎隊」という台湾のアイドルグループ(台湾のジャニーズみたいなもの)の一員でした。
 20世紀末には「台湾四小天王」と呼ばれて、若い女の子に絶大な人気を誇っていたのですが、最近は、あまり見掛けなくなっていました。久し振りに元気な姿を見た感じです。
 聞くところによると、父親の事業の失敗で、呉奇隆さん自身も経済的にかなり苦労したとか・・・、アイドルといえども人生は決して楽ではないようです。
 とは言え、昨年12月に中国の女優、馬雅舒(マー・ヤーシュー)さんと結婚して、今は呉奇隆さんも幸せのようです。

 ところで、梁の王子、梁適を演じた崔始元[チェ・シウォン]は韓国のアイドルグループ、Super Juniorのメンバーです。ちょうど十数年前の呉奇隆みたいな感じでしょうか。
 ちなみに、韓国のジャニーズ事務所に相当するのがSMエンターテイメントでしょう。BoAのような女性タレントも所属していますが、東方神起をはじめ数多くの美形男性タレントが所属しています。気に入らないテレビ局への所属タレントの出演を拒否したりする点も、ジャニーズ事務所に似ていたりします。


Choi Si Won チェ・シウォン 崔始元

墨攻

墨攻

  • 作者: 酒見 賢一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1994/06
  • メディア: 文庫


墨攻 (1)

墨攻 (1)

  • 作者: 酒見 賢一, 久保田 千太郎, 森 秀樹
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1999/05
  • メディア: 文庫


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