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今週の映画、演劇 12月3日-9日 [独り言]

「恐れを知らぬ川上音二郎一座」(日比谷シアタークリエ) ユースケ・サンタマリア、堺雅人、堺正章、新納慎也 12月3日

 日比谷に新しくできた劇場、シアタークリアの柿落とし公演です。
 現代日本において、大衆娯楽的な喜劇作家の第一人者と言っても良い三谷幸喜さんの作品です。劇中、講釈師姿で解説を行う堺正章さんに「シェイクスピアとは、分かりやすく言えば、400年前の三谷幸喜」と言わせるだけあって、この芝居も多分にシェイクスピアを意識しています。

 音二郎(ユースケ・サンタマリア)と貞奴(常盤貴子)の関係は「夏の夜の夢」のオベロンとタイタニアのようでもあり、そうすると、妖精パックの役回りは与之助(堺正章)というところでしょうか。実際、堺正章さんは、舞台を所狭しと飛び回ります。
 外交官、野口精一(新納慎也)と、音二郎の愛人で女優の伊東カメ(堀内敬子)との駆け落ちも、どこかで観たような・・・という感じです。

 文芸部の脚本家、伊達実役の堺雅人さんも、なかなか良かった。大河ドラマ「新撰組!」山南敬助のパロディっぽいところが三谷幸喜作品ならではという感じがします。

映画「椿三十郎」 豊川悦司、戸谷公人 12月7日

 黒澤明監督、三船敏郎、仲代達矢主演の往年の名作のリメイク版です。
 椿三十郎役の織田裕二さんも悪くないが、それ以上に室戸半兵衛役の豊川悦司さんが格好良い。室戸が三十郎に惚れているという設定のようですが、あの二人なら、三十郎が室戸に惚れる方が自然でしょう。
 ラストの二人の決闘シーンは、黒澤明版とはまた違った、森田芳光監督らしい仕上がりになっています。

 第一回アミューズ王子様オーディションで、準グランプリとなった戸谷公人くんが若侍の一人として、映画初出演を果たしています。9人の若侍の中で、松山ケンイチくんを別格とすれば、同じアミューズの林剛史くんの次ぐらいに目立っていましたから、今後の活躍が楽しみです。12月20日(木)には日劇3(東京:有楽町マリオン9階)で舞台挨拶もするそうです。
http://www.toho.co.jp/shonichi/tsubaki_hit.html

「廃墟に咲く花」(笹塚ファクトリー) SUGAR 12月9日

 「今時の若者は・・・」とオジサンたちが嘆く中、ノンポリ・アイドル少年たちが「徴兵制」などという政治的なテーマをどんな風に舞台で演じるのか、それも政治よりも商売が優先する街、大阪出身の若者たちがどれだけ真面目に演じるのか、という点に興味があって観てきましたが、なかなか良いミュージカルでした。

 2時間30分、休憩なしというのも凄いですが、中弛みさせずに、最後まで一気に突っ走ってしまう彼らの若さを正直羨ましく思うのでありました。
 このパフォーマンス・ユニット「SUGAR」の今後の活躍に期待します。
 それにしても、アンバランスの山本栄治さんは、とても良かった。

「*pnish* on vol.6」(新宿全労済ホール、スペース・ゼロ) 12月9日、10日

 ダンスからコメディ、演劇まで幅広くこなすパフォーマンス・ユニット、*pnish*のダンス&コントのパフォーマンス・ショーです。
 土屋裕一さんと森山栄治さんのホスト・コントがなかなか面白かった。ライターの火をわざと点けないギャグというのも、なかなか笑えます。
 佐野大樹くんが演出したという脱獄コントは、ぐだぐだ感がなかなか笑えます。本当にぐちゃぐちゃになっているのか、演技・演出なのか、区別が付かないところが悪くありません。
 ただ、全体にダンスの切れは今一なので、そろそろユニットとしての路線転換を図った方が良いのかも・・・。
 役者としての土屋裕一さんには期待しているので、できる限り、土屋さんが出演する舞台は観に行くようにしています。

「GIFT」(東京グローブ座、新大久保) 松永一哉、白川侑二朗 12月9日

 「FROGS」に出演していた松永一哉くんが出演するというので、観に行ってきましたが、案外、面白い季節もの、クリスマス・ネタのミュージカルでした。
 元力士の白川侑二朗くんは確かに大きいが、渡部紘士くんも負けないぐらい大きい。二人に挟まれると、松永くんは子供のようです。
 トナカイ役の剣持直明さん、治役の小田マナブさんなど、なかなか個性的な俳優さんたちが活躍されていました。


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