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「トライフル」(全労済ホール スペース・ゼロ、新宿) 秋枝直樹、佐野瑞樹、小田井涼平 [演劇]

 「猫☆魂」の西永貴文さんが演出し、佐野瑞樹さん、小田井涼平さん、秋枝直樹さんらが出演する作品です。
 2月6日の公演後には、石倉良笙さん(司会)×佐野瑞樹さん+朽木正伸さん、平山仁さんによるミニアフタートークショーも行われました。

 佐野瑞樹さんは、お馬鹿な天才パティシェ、皆川優吾の役でしたが、観ていて、ひょっとして、佐野さんは本当に馬鹿なのではなかろうかと、やや不安になりました。弟の佐野大樹さんも、先日の「Room 2」などの話を聞くと、やっぱり、お馬鹿かなぁという気もしますが、多分、それだけ演技が真に迫っていたと言うことなのでしょう。

 30-DELUXE「シェイクス」の時にも感じましたが、佐野くんは身体を張って、一生懸命頑張っているのは、よく伝わってくるけど、演技がどうにも態とらしく思えてしまうと言う困った方です。ドロップキックも綺麗に決まって、格好良かったのですけど・・・。

 今回は、思いっきり馬鹿な役を目一杯、派手に大袈裟に演じていましたが、よりオーバーかつハイテンションな秋枝さんが舞台に登場するまでは、他の真面目を装う登場人物・役者の中で、ちょっと浮いた感じでありました。

 特に冒頭の世界地図・日本地図のシーンは、いくら何でもあり得ないだろうという感じでしたが、ラストのフランスとブラジルの取り違え辺りになると、こいつなら有り得ると思えるようになってました。この辺りは、秋枝さんと朽木さんの無茶苦茶ぶりのお陰でしょうか。

 本編よりも、むしろ、終演後のトークショーの時の佐野瑞樹さんの方が面白かった。あまり演技をせずに、自然にコメディを演じた方が良いかも知れません。あるいは舞台演劇よりもバラエティの方が向いているのかも・・・、中居正広くんみたいな感じか?

 佐野瑞樹さんと並んだときの小田井涼平さんは・・・本当に大きいと言うことを再認識しました。「switch」のラストで、小田井涼平さんが篠谷聖くんをお姫様だっこして去っていくシーンがありましたが、あの大きさなら、小柄な篠谷くんを抱き上げるなんてことは、造作も無いことだろうと思った次第であります。

 秋枝直樹さんは相変わらず、最初から最後まで、ハイテンションであります。昨秋のプラスイズム第4回公演「Punk autumn!!」でも、執事役で主役のプラスイズム以上に目立っていましたが、今回もあまり多くない出番の中で、遠慮無く目立っていらっしゃいました。

 佐野くんの頭を劇中、8回もトレーで思いっ切り叩いて、良い音を出していた橋本愛奈さんは、なかなか良かった。先輩の頭をあれだけ殴れる役者は・・・、将来が楽しみです。効果音ではなく、生の音で、あれだけの音を出すとすると、そうとう本気で殴っているはずで、佐野くんが意識が飛びそうだったというのも、多分、本当でしょう。

 携帯小説作家の村井美緒を演じたいくっちさんも悪くありません。その一方、鬼太郎こと大林敬太郎(秋枝直樹)の妹、步未を演じたピーチさんは、やや役を作りすぎたという感じでした。

 全体に「猫☆魂」の西永貴文さんらしいギャグ・コメディーで、結構、楽しめました。最近は「猫☆魂」というと、西永さん+秋枝さんという感じです。


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