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「恋する妊婦」(Bunkamuraシアターコクーン、渋谷) 風間杜夫、大橋智和、荒川良々 [演劇]

 岩松了さんの作・演出です。
 旅芸人一座の役者たちの愛憎というテーマは、昨年、PARCO劇場で上演された同じ岩松了さん作・演出の「シェイクスピア・ソナタ」に似ています。初演は「恋する妊婦」の方が古いので、「シェイクスピア・ソナタ」が似ていると言うべきかも知れません。

 座長を演じる風間杜夫さんがベテランの貫禄を示して、芝居を引っ張ります。「シェイクスピア・ソナタ」で座長役を演じた松本幸四郎さんとは、また一味も二味も違った軽いノリで、観客を楽しませてくれます。

 この雰囲気は、若い荒川良々くんにも通じそうです。独特の雰囲気を醸しだし、場を和ませるというか、馴染ませるというような感じです。

 姜暢雄さんは、一幕には出番が無く、二幕も暗がりが多くて、あまり目立たず、最後は殺されてしまうという、あまり美味しくない役でした。稽古開始から10日間、自分の出番が無くて、岩松さんに嫌われてるんじゃないかと姜くんは心配したそうですが、案外、本当に嫌われてるのかも・・・。

 森本亮治くんは、出番はかなりあるのですが、今一、分りにくい役です。森本くん本人も役作りに苦労しているようでしたが、芝居が好きなのか、単にもてたい、目立ちたいだけなのか、旅芸人に本当になりたいのか・・・、本当にはっきりしない役でした。

 さて、今回の「恋する妊婦」の隠れたお目当ては、元HAIR CUTSのヴォーカル大橋智和さんです。チラシやプログラムの写真と違って、舞台では、昔を彷彿させるお姿でありました。ほんのちょっとしか歌うシーンがありませんでしたが、せっかくなので、もう少し歌声も聞きたかったところです。
 時々、ドラマなどにも出演されていますが、末永く活躍して頂きたいものです。


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コメント 2

通りすがり

私も舞台見ましたが、姜さんの役は昔、岩松さんが書かれた「恋する妊婦」の戯曲通りなので嫌われている~は激しく思い違いしてらっしゃると思いますよ。
by 通りすがり (2008-02-18 20:23) 

frhikaru

岩松さんは、現場で変える人なので、原作通りというのは、むしろ珍しいのでは?
作・演出とも岩松さんなのですから、今回、姜くん向けに書き直しても良かったのでは?
by frhikaru (2008-02-19 23:42) 

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