映画「L change the World」 川野直輝 [映画]
先日、最終回を迎えた「獣拳戦隊ゲキレンジャー」で、不死身の幻獣ロンを演じていた川野直輝くんが出演しています。
松山ケンイチくん演じるLがボーイらと共に電車に乗るシーンで、L達の向かいの席に座り、ワンセグでニュースを視ているお兄さんの役です。
台詞は「ありえねぇ~」の一言だけですが、画面一杯に川野くんの顔が大写しになりますから、その他大勢の端役にしては破格の扱いです。
これもロン人気?のお陰でしょうか。
撮影時期は、2007年8月頃ということですが、既に髪を金色に染めていますから、「ゲキレンジャー」の撮影が始まっていたのでしょう。
さて、映画の出来は主役の松山ケンイチくんの演技は良いとしても、ストーリーは杜撰の一言に尽きます。この映画の本編となる「デスノート」のような緊迫感もスリルもありません。残念ながら、「L change the World」は映画としては駄作でしょう。
そもそも、いかに映画とはいえ、ウイルス学や細菌学の基本を無視した設定は、あまりに嘘っぽくて、正直、観るに堪えません。
「L change the World」に登場する殺人ウイルスに比べれば、死神やデスノートの方がまだ信じられます。少なくとも「L change the World」に登場する殺人ウイルスの存在は100%否定できますが、死神やデスノートの存在は証明できないけど、否定もできない。まさかとは思うが、ひょっとして・・・と思える魅力がデスノートにはありました。
人が作り出したものや、ウイルスという既知のものを題材に取り上げるのなら、もっと入念な科学考証を行うべきでしょう。
CGを嫌って実写に拘り、タイまで行って本物のジャンボ機を撮影するようなことをするのであれば、もっと他に拘るべき点もあるのではないでしょうか。
せめてウイルスではなく、毒素産生性の細菌にして、細菌そのものではなく、毒素を散布するというような設定にすれば、多少は見れたかも知れませんが、昨今のSARSやインフルエンザなどの騒動に便乗しただけの安易な設定は、残念ながら、頂けません。
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