SSブログ

「ダウン・バイ・ロウ」(新宿シアター・モリエール) 吉井由紀、粕谷佳五、松下幸司 [演劇]

【物語】
 舞台は湘南の別荘、暑い6月。
 舞台俳優の赤坂浩平(渡辺慎一郎)は地方での公演を終え、荷物もそのままに、高校時代の親友、木村(司越毅)の所有する別荘へとやってくる。モデルの瑠奈(木嶋のりこ)と二人きりの休日を過ごすためである。
 ところが、到着して間もなく、同じく高校の同級生だった進藤葉子(吉井由紀)と、18年振りに再会してしまう。ブスだった高校時代と打って変わって、すっかり美人になっていた葉子は、18歳も年の離れた弟の亮(寿大聡)に会いに来たという。
 小心者の亮はヤクザの佐々木(高橋和久)やチンピラの矢島慎吾(江畑浩規)に、いいように使われて、ヤクの運び屋まがいのことをさせられていた。
 そんな亮を立ち直らせたい葉子は、婚約者の古賀和樹(粕谷佳五)らとともに一計を巡らして・・・。

【脚本】 中津留章仁
【演出】 新本一真
【出演】 江畑浩規 粕谷佳五 木嶋のりこ(ケーズ・ガーデン) 熊謙太 斉藤萌(劇団ひまわり) 寿大聡(オフィスDAY) 杉本凌士(劇団男魂) 高橋和久(T・Yプロモーション) 司越毅(TYPES) 松下幸司(ケイポイント) 吉井由紀(テンカラット) 渡辺慎一郎
【日程】 2009年3月4日(水)~3月8日(日) 全8回公演
【会場】 新宿シアター・モリエール
------------------------------------------------------------
【感想】
 TYPESの10周年記念公演、トラッシュマスターズの中津留章仁さんの書き下ろし作品です。
 粕谷佳五くん、松下幸司くんらが出演するので、観て来ました。

 終演直前、これで終わりかと思っていたら・・・、見事に騙されていたことに気が付いて、仰け反りました。作者の中津留さんに、してやられたという感じです。

 どら息子の進藤亮(寿大聡)が無責任な舞台俳優、赤坂浩平(渡部慎一郎)の息子だということぐらいは、観ていれば、すぐに分かるのですが、別荘のオーナー木村洋次(司越毅)まで巻き込んで、全員がぐるになって、赤坂を騙していたとは・・・。
 陰謀?の首謀者、新婦の吉井由希さんがなかなか良い役者っぷりを演じてくれていました。

 松下幸司くんは、御曹司で専務の古賀(粕谷佳五)の秘書、溝呂木(杉本凌士)の部下、日下泰三の役です。日下は、これでもか!、という感じの凄まじい?キモさを漂わせ、投げ付けてくるタイプの人間です。
 初めて松下くんを観た人は、こんな人なのか、と思って、引いてしまうぐらい、役にのめり込んでいました。

 粕谷佳五くんの舞台を観るのは今回が初めてです。
 アーティストのKUMAMIくんや、今月、「冒険者たち」で主役を務め、「テニスの王子様」にも出演する内藤大希くんが出演していた映画「歌魂♪」(2007年、   監督)で、初めて見掛けて以来、TVドラマ「正しい王子の作り方」などに、端役で出演しているのは見ていましたし、いくつか舞台に立っているのも知っていたのですが、なかなか日程が合わず、今回、ようやく拝見することが出来ました。

 拝見した印象は・・・、思いの外、男前で、端正な顔立ちをした紳士でありました。チンピラやらヤンキーやら、リーゼントで不良っぽい役ばかり観ていたので、ある意味、新鮮でした。写真や映像よりも、実物の方が見栄えが良いかも知れません。

 肝心の芝居の方は、年上の進藤葉子(吉井由紀)を強引に口説いて結婚に持ち込んだとは思えないほど、爽やかでお人好しのように見せて、実は、かなり強かな食わせ者という役どころをさり気なく演じて見せてくれました。

 粕谷くんは立ち居振る舞いも綺麗ですし、割と澄んだ感じの声ですから、舞台役者には向いているかも知れません。今後の活躍が楽しみです。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。