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さいたまネクスト・シアター「真田風雲録」(彩の国さいたま芸術劇場、与野本町) [公演情報]

【解説】
 真田幸村と真田十勇士の活躍とその死を描いた『真田風雲録』は、1962年、福田善之作、千田是也演出によって初めて上演され、翌1963年には中村錦之助主演で映画化された。
 「カッコよく死にてぇ」を合言葉に、敗戦を覚悟しながらも大坂へ向かう幸村たちの姿、その物語は、青春の終わりに、命を賭けて自らの情熱を燃やした若者たちの青春群像劇と言える。
 しかし、一方で“大坂冬の陣”や“大坂夏の陣”を舞台としながらも、安保闘争で揺れた当時の日本の状況を巧みに盛り込み、真田幸村はいわゆるヒーロー像とはかけ離れた最期を迎え、観客の感情移入を断ち切るように劇中歌がふんだんに使われる。
 時代を洒落のめし、従来の新劇のスタイルを覆す斬新な作風は、初演当時、演劇関係者に大きな衝撃を与え、日本の現代演劇に新しい潮流を作ったとも言える。

【物語】
 慶長5年(1600年)関ヶ原。天下分け目の死闘の傍ら、姿を現す浮浪児たち。男とも女ともつかない汚い姿で、屍体から金品を奪って生活する彼らこそがのちの真田十勇士である。
 時は経て、関ヶ原後、長期的安定政権をめざす徳川家だが、周辺では大坂の豊臣家をはじめ、行きどころない浮浪人たちが絶えず反旗を翻す機会を狙っていた。
 大仏鐘銘事件をきっかけに、徳川打倒を決めた豊臣方に加勢すべく、半ば浪人と化していた真田幸村を中心とする真田十勇士は、「カッコよく死ぬ」を合言葉に、奇襲戦法で出撃する。奇襲は成功するも、味方からは独断専行を咎められ、豊臣家を守るという大義名分のもと、戦いらしい戦いのないまま、穏便に和議が結ばれる。
 しかし、情勢は次第に不穏さを増し、遂に徳川家対豊臣家の最後の決戦へと突入していく。

【作】 福田善之
【演出】 蜷川幸雄、
【出演】 さいたまネクスト・シアター(公募オーディションにより選ばれた男性27名、女性17名の44名)
【日程】 2009年10月15日(木)~11月1日(日) 全18回公演
【会場】 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール特設劇場
【料金】 3,800円
【発売日】 7月11日(土)
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【コメント】
 蜷川幸雄さんが若い俳優を育てようと言うことで、全国1200名余り応募者の中から選ばれた新人俳優による公演です。
 さいたま芸術劇場は遠いのですが、チケットも安いので、蜷川さんのお眼鏡にかなった俳優さんは、どんな人たちなのか確かめに、観に行こうかと思います。
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