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今週の演劇 7月22日-27日 [公演情報]

「THE☆どツボッ!!」(東京芸術劇場小ホール2、池袋) 篠田光亮、八神蓮、モト冬樹 7月22日

作・演出:中津留章仁
期間:2008年7月18(金)~27(日)公演 13回
会場:東京芸術劇場小ホール2
出演:モト冬樹 杏さゆり 小松和重 八神蓮 篠田麻里子 ひわだこういち 篠田光亮 保田圭 円城寺あや
料金:¥6.000
企画・制作:劇団たいしゅう小説家 キティフィルム

【あらすじ】
 現代出版で連載を持っている尚作(モト)は、仕事用のマンションを愛人(杏)との密会の場所にも使用していた。尚作には婚約者のいる息子・貴志(八神)がいるが、今日は7時に妻も息子も婚約者も呼んでマンションでパーティーを開く予定であった。
 しかし、その7時が聞き間違えによって本当は1時であることが判明する。そして、マンションには次々と来訪者が現れ始めた。
 まずは最初にマンションに来た妻の君江(円城寺)が、尚作の愛人を今日まさに会おうと楽しみにしていた息子の婚約者(篠田麻里子)と思い込む。
 次に来た平川(小松)が、愛人を現代出版の担当者(ひわだ)の妻で、更に貴志の恋人でもあると思い込む。
 その次に来た幸也(篠田光亮)と綾乃(保田圭)は、妻と同じく由紀子だと思い込む。
 その場の思いつきで口から出た尚作の嘘は、ますます取り返しのつかない勘違いを招いていく。
 そして、現代出版の笹山まで現れてそろそろ本当に複雑な事態になってきていた。
 いつの間にか愛人は笹山と兄弟にされており、でも笹山には弟しかいないことから「実は男である」ことにもなってしまう。ここまでくると尚作にも止められない!・・・。
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 劇団たいしゅう小説家のプロデュース公演です。毎回、平成版、現代風の大衆演劇・喜劇で楽しませてくれます。今回も、思いっ切り、ハチャメチャなドタバタコメディで、モト冬樹さんが汗だくになって熱演しています。
 でも、最後は、ちょっぴりホロッとさせてもくれる良い作品です。
 最後まで騙し続けて、と女に言わせるのは、男の身勝手ですが、何でも正直に言えば、良いというものではないというのも、真理のようで・・・。要は浮気などしなければ良いのでしょうが、そうも行かないのが男の性(さが)・業(ごう)か・・・。
 八神さんは、おっとりした、お坊ちゃん役です。王子様と言われるだけのことはあるなと感心しつつ、歳を取っても、このままのキャラで行くつもりかと心配になりました。
 篠田くんは、熱血好青年であります。意外と美味しい役でもありました。永山たかしくんと共演すると面白いかも・・・。

「ダブルブッキング」(新宿シアタートップス) 水谷あつし、斎藤慶太、小野賢章、上杉輝、渡部将之 7月23日

【解説】
 紀伊国屋ホールとシアタートップスをダブルブッキングしちゃった!
 え?上演日も開演時間も同じ公演の両方に出なきゃいけないの?
 ……う~ん、こうなったらやるしかあんめぇ!
 街へ出て、両劇場を走って行き来しながら、両方の舞台を成立させます!
 どちらかだけを観てもおもしろい!両方を観たらもっとおもしろい!
 さぁっ~て、どうなりますことやら、乞う、ご期待! ふぅ~っ!

作・演出 堤 泰之(プラチナ・ペーパーズ)
キャスト 斉藤慶太 富田麻帆 高橋光臣 笠原秀幸 住谷念美 松田一輝 宮下ともみ 小野賢章 竹尾一真 秋元麻衣 上杉輝 根本了慈 川本裕之 郡司みわ 野辺富三 原扶貴子 ヒルタ街 松井基展 山崎広美 山森信太郎 柏進 渡部将之 水谷あつし
公演期間 2008年7月18日(金)~27日(日) 計13公演
劇場 紀伊国屋ホール(⇔往復⇔)シアタートップス
料金 5,000円(税込・全席指定)
※出演者は両劇場に必ず一度は出演しますが、斎藤慶太は主にシアタートップス、水谷あつしは主に紀伊國屋ホールに出演します。
※チケットは各劇場それぞれに必要です。共通券ではありません。開演後の途中入退場は一切出来ません。
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 出演者が二つの劇場を走って往復して、同時に両方の舞台に出演するという無茶苦茶な公演てす。しかも、この真夏の暑い最中に、4階まで階段を駈け降り、駈け上るという無謀な企画です。新人はともかく、ベテランは千秋楽まで、身体が持つのでしょうか・・・。
 水谷あつしさんは、トップスにはちょっとしか現れませんが、なかなかの存在感です。あの姿で、紀伊国屋との間を走っているそうなので、一度、外でも観てみたいものです。
 斎藤慶太くんは、いつの間にか芝居が出来るようになったという感じがしました。前回、やはり水谷あつしさんとの共演していた「Versus」を観た時は、まだまだという気がしたのですが、ひょっとして、あれは翔太くんだったのか?
 役さながらに、「ブランチ」と舞台をダブルブッキングして、代わりに翔太くんに出てもらったとパンフレットに書いていますが、慶太くんの舞台は、そんなに多くはないはず・・・。
 映画「ダイブ」にも出演していた小野賢章くんは、元体操部ということで、何気にバック転を披露します。また、花屋の店員という設定なので、可愛い花の刺繍のシャツを着ています。秋の「銀河鉄道の夜」が楽しみになりました。
 スタッフ助手の役の上杉輝くんは、まだ新人の役者さんですが、案外、伸びるかも知れません。
 ところで、上杉輝くんはビジュアル系バンド「176BIZ」のGUITAR、雪希-セツキ-くんと友達らしい。二人とも広島県出身だから、幼馴染みなのか?
 円盤ライダーの渡部将之さんも、なかなか面白い。


「台風14号 もんしろ」(池袋) 大河元気、桐山蓮、清水順二、滝口幸広、中川真吾 7月24日


【ストーリー】
 洪水で立ち往生する深夜バス。
 バスの屋根の上に避難した乗客たちが繰り広げる、たった一晩の、パニック・コメディ!
 京都を出発した東京行きの深夜バス。折しも戦後最大級の台風14号「もんしろ」が、西日本へと迫っていた。
 暴風域のど真ん中、走り続けるバス。案の定、バスは洪水の道路に突っ込み、誰もいない田舎道で立ち往生。車内はすぐに浸水。溺れそうになった乗客は、みな一同屋根の上へと避難する。ひしめき合うバスの屋根の上。見渡せば大洪水、遠くには同じようなトラックもいる。
 携帯は通じない、報道のヘリも来ない、レスキューも来れるはずがない。周りは闇と洪水。大切な物も全部ずぶ濡れ。これは、朝になるまで誰にも発見されないのではないか……!
 命の危機と闘いながらも、いや、命が関わっているからこそ繰り広げられる様々な人間模様!

脚本・演出 岡本貴也
料金 5,500 円 (全席指定・税込)
期間 2008/07/18(金)~07/27(日)
会場 東京芸術劇場小ホール1
Cast 大河元気 桐山漣 佐藤美貴 渋谷亜希 清水順二 ジャスミン タイソン大屋 滝口幸広 中井出健 中川真吾 森若香織
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 デジタルハリウッド・エンタテインメントのプロデュースで、岡本貴也さんが脚本・演出です。隣の小ホール2では、劇団たいしゅう小説家が中津留章仁さんの脚本・演出で「THE☆どツボッ!!」を上演していますが、残念ながら、「THE☆どツボッ!!」の方が面白い。
 デジタルハリウッド・エンタテインメントの「ロストデイズ」や、岡本貴也さんの「キスしてほしい」などは、なかなか面白かったし、清水順二さんやタイソン大屋さんは面白い役者なのですが、場所を洪水で水没したバスの屋根の上とした以外は、目新しさにも面白みにも欠けるというのが正直な感想です。最後のオチも今一でしたし・・・。
 大河元気くんは、相変わらず、叫び声の巧い役者です。桐山漣くんは、相変わらず存在感が乏しい。清水順二さんとタイソン大屋さん、それに中井出健さんはベテランらしい味のある芝居を見せてくれます。滝口幸広くんは、大丈夫かなと心配になる演技でしたが、最後に靖文(桐山漣)に告白した後の演技は、なかなか良かった。また、オチを知った上で、それまでの芝居を思い返すと、そういうキャラ(人生で下手な芝居を演じている青年の役)を演じていたんだなと納得できて、成長しているだなと感心しました。中川真吾くんは、変態?ストーカーの役ですが、「ラストゲーム」の時の「・・・ズラ!」の役を引き摺っているような感じでした。決して悪くはないし、むしろ良いのだけど、27日(土)から放映される「篤姫」の若殿まで、あんな感じだったら、困ります。

音楽劇「夜と星と風の物語」(北千住) 曽世海司 7月27日

会場:THEATER1010 (北千住)
期間:7月26日(土)~8月3日(日) 10公演
作:別役実
演出:藤原新平
音楽:稲本響
チケット料金(全席指定・税込) S席(1階席) 6,000円 A席(2階席) 4,000円 千住席 1,010円

【キャスト】
星の王子さま:毬谷友子   バラの花:池田有希子
男1(飛行士):曽世海司    女1(飛行士のフィアンセ):秋山エリサ
男2(天文学者と駅長):金内喜久夫
男3(飛行士の父):小林勝也 女2(飛行士の母):富沢亜古

【公演概要】
 「夜と星と風の物語」は、歌や踊りを交えた音楽劇。誰もが知る「星の王子さま」の物語をモチーフに、別役独特の世界観・宇宙観を展開するこの作品は、世代を超えて多くの観客を魅了するものです。
 それぞれの心の中にある「王子さま」を別役は変えてしまうのだろうか、それともこれは「王子さま」をもっと深く知る機会となるのだろうか…。

【あらすじ】
 星の降る夜、星の王子様がキャンプをはった砂漠に飛行機が墜落しました。
 夜間飛行士は、カサブランカのマリアンヌさんからダカールのピエール君へのラブレターを届ける途中でした。未来の花嫁を探すために旅出た王子様と夜間飛行士は、砂漠の真ん中でお茶を飲みながら恋する人の話をして友達になりました。
 マリアンヌさんは、砂漠で墜落したフィアンセのピエール君を探しに来ました。息子の飛行機が墜落する夢を見たピエール君の両親もピエール君を探しに来ました。皆が砂漠で会いました。
 でも皆、同じ思い出を共有しているのに相手のことが誰だかわかりません。この宇宙には、無数のピエールがいて、無数のマリアンヌがいるのでしょうか。
 ピエールとマリアンヌたちと恋人の思い出の話をするうちに、王子さまは自分の愛する人が誰であるかを知りました。そしてその人のところへ帰っていきました。
 最後に、ピエール君かもしれない人と駅長かもしれない人が線路のない駅のプラットホームに残りました。最初から誰もいなくて何も起こらなかったように…。
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 曽世海司さんが出演するので、観に行くのですが、音楽劇と言うことは、曽世さんも歌うのでしょうか。曽世さんは歌よりも喋りが専門なので、ちょっと心配です。

「ダブルブッキング」(紀伊国屋ホール、新宿) 水谷あつし、斎藤慶太、小野賢章、上杉輝、渡部将之 7月27日

作・演出 堤 泰之(プラチナ・ペーパーズ)
キャスト 斉藤慶太 富田麻帆 高橋光臣 笠原秀幸 住谷念美 松田一輝 宮下ともみ 小野賢章 竹尾一真 秋元麻衣 上杉輝 根本了慈 川本裕之 郡司みわ 野辺富三 原扶貴子 ヒルタ街 松井基展 山崎広美 山森信太郎 柏進 渡部将之 水谷あつし
公演期間 2008年7月18日(金)~27日(日) 計13公演
劇場 紀伊国屋ホール(⇔往復⇔)シアタートップス
料金 5,000円(税込・全席指定)
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 紀伊國屋ホールも観て来ました。
 2劇場同時公演という無茶な構成を実現してしまった堤泰之さんは凄い人だというのが素直な感想です。

 ロビーでゴーオンジャー3人組(レッド、ブラック、グリーン)を見掛けたので、海老澤くんにご挨拶。今回が初舞台の高橋光臣くんを観に来たそうです。ちなみに、昼間は「学園ヘブン」を観て来たらしい。
 客席にはHILUMAくんや斉藤佑介くんもいたり、その他、関係者が多数。さすが千秋楽です。

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